さきほど真夜中のなみちゃんのブログを読ませてもらっていたら、小説は作者からのラブレター、と書かれていてその後朗読についての考えに話は移るのだが、私はそういう風に考えたことはなかったから興味深く読んだ。それから朗読・音読について色々考えたが、ここで書くほどのものではないと思ったから書かない。
代わりに手紙について思い出したことを書くが、私は中学と高校を卒業するときに、ものすごく長い手紙を教師に書いた。中学のときは担任で、高校の時は国語の教師だ。どちらも女だ。だから、私はマザコンなのかもしれない。中学の時の内容は、ほとんどおぼえていないが、確か私の注目するクラスメートのコーナーがあり、この人は今後の人生が楽しみ、みたいなことを書いた。そういうのをそれなりの枚数書いて、赤いリボンでまとめて卒業後のアルバムを配るための集まりでこっそり渡した。そこは武道場だった。つまり私は畳の上で渡した。全クラスの人間が、武道場に卒業アルバムを受け取るために集まったわけだが、もちろん風邪を引いたとかで休んだ人もいるかもしれない。しかし、何にせよたくさんの人がいて、その中には高校デビュー目前と言った感じの、髪を真っ赤に染めた女子生徒がいた。まだ高校デビューとか、そういう言葉のない当時だった。それとは別に、やはりちょっとグレているという噂の女生徒がいて、ある日その人は別の中学に転校し、私が担任にその理由を尋ねると、
「私の口から言えるわけないでしょ」
と言われた。それは、後に手紙を渡す担任であるが、もちろんその記憶は手紙には書かなかった。そしてこれは偶然だが、今の志津の部活の顧問がその手紙の人なのである。
さてここで問題です。志津の部活とは、一体何部でしょう?
チチチチチチ......ブーブー時間切れっ
正解は各自で適当に考えてください。
ところで私はその教師には、自分が志津の親であることを名乗ってはいないが、この先も言うつもりはない。志津には「言ってもいい?」と聞かれたが、「別にいいよ」と答えた。しかし志津はまだ言っていない。
こんな風に書くと、私が当時の手紙を志津に見せてしまうことを恐れて名乗り出ないと思う方もいるかもしれないが、確かに文にしてみると、私にもそういう節がある気がしてくるが、私は実はそういうのは、わりかしへっちゃらなのである。昔高校位のころに、ある時弟がノートを手に私の部屋にやってきたのだが、そのノートとは、私が小5の頃に書いた漫画だったのである。弟は私がノートをふんだくって恥ずかしがることを期待していたが、私はそれを読んで懐かしんだり、笑ったりしたから弟はがっかりした。
だからもし志津が私の手紙を読んだら、私は「中学でこれだけの文章が書けるんだからすごいだろ」と自慢するだろう。