意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

エレベーターに閉じ込められる夢

故障とかそんなのではなく、行きたい階に近づくと一緒に乗っている誰かが急に方向転換をして、私を遠ざけてしまう。昇っていたものが急に降り出したりして私は
「そんな馬鹿な」
と思う。そもそも私が何階に向かっているのか不明だが。そもそも私はエレベーターが少し苦手で、降りるときの降ろされているかんじに馴染めず毎回
「死ぬかもな」
なんて思う。年明けに茨城のとあるタワーに行き、そこにはたくさんの人がいるからとにかく塔がぽっきりいくのではないかと不安だった。エレベーターにたくさんの人が乗り、私が足を乗せると
「ブー」
と言った。訛りのきついヤンキーみたいな複数の人が、下で先輩に出し抜けに集合をかけられたらしく、青い顔をしながら並んでいる人を押しのけてエレベーターに乗り込んだ。そのせいで私はもう一回待たなければならなかった。ドアが閉まると太った女が
「わたし、ああいうの許せないんだよね」
と連れにつぶやいた。私はここまでがセットだな、と思った。私としても
「順番まもろうよ」
と注意したい気もあったが、
「うっせー、おっさん」
の、おっさんのぶぶんに傷つきそうで怖くて言えなかった。もちろん先輩も怖い。待ち伏せとかされたら最悪だ。しかし子連れだから許してくれるだろうか。そんなときのために交番の位置などを把握しておきたかったが、馴れない土地で、しかも夜中だからどこがどうだか見当もつかなかった。私たちは初日の出を見に来ていた。私は日の出よりも眼下にどしどしやってくる車の駐車の腕前を品評を熱心にした。日は当然のように昇り、私はそこになんの影響もしなかった。

今朝、とんでもない暴走車が私の車を抜き去り、抜かれた私は最初はやや恥ずかしい気もしたが、その後車の行き先を見ると、対向車お構いなしに対向車線に飛び出し、前の車を次々に追い抜いていった。私はマジでぶつかるんじゃないかと冷や冷やした。もしそうなったら、救急車や警察を呼ぼうと思った。会社には後から連絡しようと思った。誰かからかかってきたら、
「今それどころじゃない」
と怒鳴ろうと思った。怒っている人はまるですべての権力が怒っている限り自分に集中すると思っている節があり、完全部外者の私はもらい事故のような形で何度怒られたことか。