意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

もう小中学生ではないのだから

昨日美容院に行って側面を刈り上げその日は美容師にセットしてもらったからそれなりの外見だったが一晩経つとカツラをかぶったような外見になって周りに
「カツラかよ」
と言われたらイヤだなあと思ったがもうそんなことを言う人なんかいなかった。小中・高校生のときの記憶がセロハンテープのようにひっついたままなのだ。私は気弱なくせに妙に目立ちたがるところもあったので無作為で未熟な集団に入ると笑い物にされることが多くあった。そういうのがイジメとなってツラかったこともあったが今思うとそういうことに慣れてこなかった人がちょっとしたことでムキになるのを見るとそういう経験も無駄ではなかったと思える。私は髪型だと高校の頃かなり自分なりにイケてると思える髪型にしたら「香港スターかよ」とさんざんからかわれたがあまり意に返さず「ジャッキーチェンからオファーがきた」なんて流したがもちろん内心は穏やかではなかった。私はプライドが高いのである。しかし私のプライドはそういう穏やかでない感情を悟られることを許さない類だった。だから言わせておけばよろしいという態度が私の美徳だった。


昨日なんとはなしに「行列のできる相談所」を見ていたらフジモンはメンタルが弱いという話がされていて過去に後輩であるナインティナインの矢部に「先輩後輩じゃなかったらぜったいに友達にはなれない」と言われそのときは「お前ふざけんな」と返したが帰りの電車では泣いていたらしい。私はこのエピソードにシンパシーをかんじながらも「もうちょっと堪えろよ」と激を飛ばしたい気もした。なぜこらえなければいけないのかというと電車には雨上がり決死隊の宮迫が同情していて翌日彼は固く口止めされていたのにも関わらずそれを周囲に話してしまうのだった。私はそれを嬉々として語る宮迫を見て心底ぞっとした。そしてそう易々と他人に心を許すフジモンが悪いんだと改めて思った。誰かに心を許せばその誰かはつけあがるだけなのである。もちろんフジモンは今や売れっ子になってかわいい奥さんと子供とひとつ屋根の下に暮らせているのはそういう脇の甘さ故なのかもしれないが。私は行列のできる相談所の芸人のやり取りにちょっとした学生時代のような雰囲気をかんじ芸人も楽しそうな職業だと思ったがやはり私は笑い物にされたら傷つきそうだし笑い物にするのはもっとイヤだからできそうにない。