意味をあたえる

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矢沢あいみたいなお尻

大宮の動物園に行った。大宮に動物園があるなんて知らなかった。正確には大宮公園の中に小動物園があった。動物園があっても周囲に駐車場が少なくて難儀した。周りは住宅街で小規模な有料駐車場がちょこちょこあるのだが狭いしどこも大抵ベンツが停まっていて進んで隣に停めたいという気が起きなかった。住宅の方もそうだがやたらとベンツのある地域だった。管理職とか経営者ばかりが住む地域なのだろうか。家も見てみるとどこも壁がきれいで窓の長さなどが凝っている。渡辺篤史が喜びそうなデザインである。渡辺篤史の建物探訪という番組が私が子供の頃は土曜の朝にやっていた。私の住む自治体の家も紹介されていたこともある。イトーヨーカドーのそばだったので「これが件の家か」と話したこともある。この前なんかのときにその話になったら「その家は火事になった」と父が言っていたが本当だろうか。私は生涯で一度だけ火事を目の当たりにしたことがありそれは中学に入学して間もない頃で昼間の早い時間に友達と自転車で帰っていたら家が燃えていた。しかしそれは納屋か旧家かで人も住んでなくて誰かが死んだとか怪我をしたとかなかったので若干緊張感を欠いていた。しかし迫力があった。


結局私たちは別々の場所に車を停めた。私たちは二台の車で来ていた。一台は義妹の車で義妹の車にはチャイルドシートが二基ついていた。年子だった。年子でも上の子のほうはもうただの子供にしか見えなかった。下の子はまだ赤ん坊という感じだった。一種の錯覚だと認識した。下の子がいなければ上の子はまだ赤ん坊のように見えるだろう。私の上の子はもう高校生だが周りの同年代よりも頭一つ大きくそのためしょっちゅう「背が高いから馬鹿に見える」だの「言葉のおぼえが悪い」だの言われて気の毒だった。小学校に入学すると体格だけなら六年生に引けをとらないくらいだったからそう見られたのである。


動物園を一周すると背が高くて細い夫婦がいて二人とも細いジーンズを履き細いジーンズだが二人の体格だと細身のジーンズの布にはまだまだ余裕がありだらっとしたお尻のぶぶんが矢沢あいの漫画のキャラを彷彿させた。矢沢あいのキャラクターはみんな細くてファンタジーだった。ご近所物語とかストーリーはともかくタイトルは何かの皮肉のように思えた。NANAは途中まで雑誌で読んでいたがご近所物語とかは私には絵柄に敷居の高さをかんじて敬遠していたので読んだことはない。友達は面白いと言いまたアニメ化もされたからそれなりなのだろう。アニメ化されたときは意外に思った。自信はないがあの時間枠は昔メープルタウンとか放送されていかなかったか。