意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

スターウォーズのパーカー

昨日は子供の音楽発表会だった 全校生徒が体育館にあつまり歌だの楽器だのをやる 一年生が一番前で横並びになって以降二年三年と続く その中に自分の子供の頭もあるが後頭部しかない 楽しみだとかの前に寒いしかない 今年からでかいストーブみたいなのを学校は購入したが生徒のほうばかり向いていて親に恩恵はない それでも休憩になって扉が前回になってみんながトイレに行ったりするとものすごい寒気が入り込んできてストーブもまるっきり意味がないわけではなかったんだとわかる 始まると先生がストーブの前を陣取ってずるいと思う 若い女の先生だ 子供の学校は若い先生が多くみんな一眼レフを首から下げて自分のクラスの番になるのiPadで動画を撮影したりする 六年の担任はやはり若い男だがカメラは小さいゼロ眼レフのカバーが水色のやつで別の先生に呼ばれると近くの生徒に「これ持ってて」という具合にぽんと渡して帰ってくると返してもらった 一眼レフを首から下げている人は金メダルでも下げている気分なのだろう 休憩になるとその先生の周りには男女問わず人が集まってきて小さいカメラだから親しみを持てるんだろうと思った まだ若いから生徒は兄のように慕っている 年齢の力は思いのほか大きくずっとこれでいけばいいとそのときは思うがある日とつぜん再現不能となってしまうのである その輪から外れたところに小太りの男子が立っていて彼は紺色の「STAR WARS」と書かれたパーカーを着ていた それまでは黒色のフリースを羽織っていたが本番が近づいてきたから脱いだのか 彼は色白で寒さのせいか顔も青白くこの音楽発表会にかける気合いは半端ないものであるとかんじさせた


六年生は合奏でステージの端のほうでふてくされたように突っ立っているだけの女子の2人組が印象に残った