意味をあたえる

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涼宮ハルヒの歌

涼宮ハルヒの歌が好きである 歌といってもいろいろあるのだろうが私が知っているのは一曲のみで涼宮ハルヒがバニーガールの格好をして文化祭のようなステージで歌っている歌である 昔涼宮ハルヒの好きな友人がカラオケで歌っていてそのとき映像も一緒に流れていたのだがアニメの演奏シーンは大抵演奏していてもいい加減な動きをしているのだがその演奏は比較的忠実で特徴的なギターのリフも左手の指がうねうね動いて反応している 私はそれを見るたびに「こんなギターのうまい高校生がいるのか」と唖然としてしまう ひとりで部屋の中で座ってというならともかくライブで大勢の前でなんて余程のテクニックと場数がなければできはしない アニメなんだからお話なんだからということは私も分かっているが毎回私は唖然とする そうしてその友人とカラオケに行くたびに涼宮ハルヒがバニーガールで文化祭のやつとリクエストする


私はそもそもアニメでいい加減な動きをされるのが我慢できないというのは現実でも同じで例えばギターしかいないバンドのライブでシンセサイザーの音が鳴ったりすると騙されたような気になってしまう アイドルとか演奏を売りにしているわけでないならともかく「バンド」と呼ばれる集団が演奏しないとはどういうことかと憤慨したい気になる 私はラッシュというカナダのバンドが好きだが彼らは3人組のギター・ベース・ドラムの3人編成だがベースの人が足でキーボードを引く曲があったりドラムが電子マリンバみたいなのを叩く曲があったりしてライブというかんじがする 通常曲を作ってアルバムを発売してからライブという流れになるが自分たちの曲をライブで再現するために彼らはかなり「練習」するというのを前に雑誌で読んだ


それにくらべると涼宮ハルヒのほうはいないはずのコーラスが入っている時点でライブではないがもっと我慢ならないのは観客として見ている男2人が世間話をしていることである 普通のライブなら演奏の音量が大きいから怒鳴るくらいの声でなんとか聞こえるくらいなのだが男2人は涼しい顔で話をしている お互いに唇を読合っているのかもしれないが顔は前を向いたままだ