意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

暖かいので走っている人が目についた

今年が特別寒かったのか定かではないが早く春が来てほしいと思い続けていたがいざ気温が生ぬるい段階までくると戸惑う 首の後ろがちくちくするかんじが鬱陶しい 寒いのは確かにイヤだったがヒーターの室温をマックスにするとか暖房の効いた建物や日溜まりにダッシュするとかそのころは生き方に一本筋が通っていた気がする複数の私が一致団結というか要するに迷わなかった 暖かいと考えることが増える 運転する車の中が暑くかんじ窓を開けると寒いみたいな 早く夏になってほしい しかしこの前となりの部署の人が
「来月から建物の周りを掃除しようってなりまして」
と言ってきて私が「じゃああそこもやりましょう」とか色々言ったらうざかったみたいで最終的に私の担当はずいぶん狭くなった それでお昼前にゴミでも拾おうと外に出たらぽかぽか陽気で「ああ嬉しいな」と自然に思えた 自然(気温)に好意を持てるのは極めて健全でありまるで生まれたての子供に戻ったような気になる 実際はそういう気になった実感はないが好意の源泉はそういった気を一瞬でも持ったためと勝手に思うことにする 雑草の根っこがゴボウみたいに太いのも心地よかった 用意したゴミ袋が大きすぎて全然たまらなかったので出口のそばに置くことになったときに「途中セーブね!」と言って各自仕事に戻った