意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

HUNTER×HUNTERと百年の孤独

HUNTER×HUNTERは今は「暗黒大陸編」というのをやっていて人間関係やそれらの思惑が複雑に絡まり合っていてかなりややこしくなっている 人が大勢出てくる そこである人がこの状況を図解して公開していた 私は最初の図でなんかしっくりこなくて見るのをやめてしまったがそれは図解というのは一枚絵じゃないのかという勝手な期待のためもあった それよりこのかんじが何かに似ていると思ったらそれは「百年の孤独」だった 百年の孤独もややこしい どうややこしいのかというと主人公が出てきた後に死んで息子が主人公になってその次がその息子でその次が二番目の主人公の弟の子供が主人公、みたいなややこしさだ 最初のページに家系図があったが保坂和志
「それはいらないものだ」
と指摘していた つまりややこしいややこしいと思いながら自分なりに当たりをつけて道筋を作っていくのがこの小説のあり方なのである そこに道しるべを与えてしまうのはよろしくないという話なのである 同じようにHUNTER×HUNTER暗黒大陸も誰かの書いた図を確認しながら読み進むよりも「なんでこんな展開?」と首をかしげながら行ったりきたりするのがあるべき読み方なのである


物語というものは見ている人をいかに足止めするかが主題であり効率化とは真逆でありそこに動機や意図がなければないほど優れているのである そう考えるとどうして漫画で背景がだいじなのか小説で人物がいる場所の描写を延々としなければならないのか理解できる気がする