意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

質問に答えるのは難しい

子供が毎朝の服装を決めるために前日夜に翌日の気温を訊いてくる 私が
「明日は暖かいよ」
と答えると「温度を訊いてるんだ」と怒られる どうして人は求められた情報に対し勝手に付加価値を加えてしまうのか 私も会社で「できるかできないかを訊いてるんだ」と思うことが多々ある 私は大抵誰に対しても「求められたことを教えてくれればいいのにかったるいなあ」と思うのである 若いころは遮ったりしてすると「まあ、待って」と言い返されたりすることが多かった あなたの知りたいことについて理解するためにはこの説明を聞かなければならないんだよという表明だった 実際にそうだったこともあるし全く無駄な話だったこともあるし知りたいことそのものが有耶無耶になったこともあった しかし何にせよ人は言おうと思ったことを言わずには済ませられないということにどこかで気づき、以来なるべく遮らないように努めている 言いたいことをひととおり言わせ後から強固な理屈でもって覆していくのが私のスタイルである 幽遊白書でいえば蔵馬であり蔵馬は相手の技を見切ってから勝つというスタイルでそれを飛影は「蔵馬の悪いクセだ」と評した 相手に技を出させることによって余計なリスクを背負っているということだ 確かに飛影は相手の状況におかまいかしに初っ端からすごい技を繰り出して勝負を決めてしまっている 過去に魂を取られるという失敗もしたがそのときもかなり早い段階でやられていた つまり一長一短である


ちなみに強固な理屈で覆すと書いたが当然覆らなかったり返されたりということもある むしろ私は年々こういうことに弱くなったと自覚する しかし負けるが勝ちという言葉もあるように相手に「勝った」と思わせればその人の成長はそこで止まるから長い目で見れば私の勝ちであり適当なところで相手に花を持たせるのが私の最近のスタイルだ