意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

東京ミシュラン24時

集団行動というバンドに「東京ミシュラン24時」という歌があるがよくこの歌詞の内容で1曲になったもんだと聞く度に感心する 内容というのはお店でご飯食べたら美味しかったからまたくるねというものである サビでお店の人と食べた人が出てきて「またくるね」とか「またおいで」とか言ってる ただそれだけである しかしそれこそが私の求めているものの究極的な形の気がする 私は定型とかお約束とかお決まりのパターンとかを嫌悪しておりもちろん頭が疲れたり酔いやすい電車の中で読書するときなどは負担の少ない定型のものを読んだりするがそんな自分も嫌悪する そして歌の歌詞とはだいたい愛か人生が出てきて辟易する あとは聞きかじった哲学めいたものとか 「馬鹿だからよくわかんないけど」みたいな言い訳されると頭を抱えたくなる そうなると残るはシュールさだがこれも「外せばいいんでしょ?」みたいな安易さが見え隠れして苛立つ


ちなみに私は上記「東京ミシュラン24時」をいい歌だとは全く思わないが私が楽しめる音楽とはもうこのような「メッセージ性ゼロ」「冗長性のみ」の歌に限られるのではないかという気がしてくる 一方で楽器の音そのものについてはまだまだなのでインストならばこの先も聞き続けられるが言葉についてはもうダメである この前なんとなく中島敦名人伝」を読んだが私も言葉を忘れる境地までいかなければならないのである その最初のステップとして捨てるべきは「メッセージ」であると「東京ミシュラン24時」を聞きながら悟った


ちなみに「東京ミシュラン24時」よりもさらにスッカスカの歌があってそれはB'zの「ナショナルホリデー」という曲でこれも「国民の休日だから出かけようぜ」みたいな内容で最初聞いたときは「カップリングだからってここまで手を抜くのか」と腰が抜けそうになった ちなみにこの曲はブザービートというドラマの主題歌「イチブトゼンブ」というCDのカップリングで「ナショナルホリデー」を聞いた後に「イチブトゼンブ」を聞くとこっちも雰囲気ほど内容がない気がしてきてB'zは恐ろしいバンドだと思った


ちなみにブザービートというドラマには山ぴーと北川景子が出ていて私はあまり見ていなかったが山Pの敵役として元RIZEのドラムの人が出ていた 最終回が近づいたある日の朝のニュース番組で司会の小倉さんが「このドラマは山Pと北川がキスしまくってる」と興奮気味で語っていてキモかった