こわい夢を見た 古い旅館のような場所で幽霊に見つからないようひたすら上へ上へと逃げるが上とはすなわち行き止まりだからどこかでうまく切り返して下へ行かなければならない うまいこと外に出られたのでそこから屋根づたいに下へ降りた それくらいしか憶えていない おそらく昨日のテレビの「極タウン」という番組で幽霊のでる村というのに泊まるというのを見たのが影響している 実は村人がグルになって脅かしているだけという話でどこかとぼけた演出になっていた 実家で見ていて父が「どこのチャンネル」と訊いたから「8」と答えたら納得していた なんでも茶化すのが8である 逆に1がこういうのやったらふざけていても凄みがありそうだ
明日は39度になると妻が言った
今日もクレーンを見に行った 深海に棲むカニのように見えた 動いているところも見たいが明日は仕事だ 今日はすでにクレーンがあることはわかっているからかなり遠くの時点でその姿を認めることができた 遠くの時点では右手前方のほうにあっていっしゅん「これは別のクレーンでは?」と思ったが道がカーブして正面にくるのである 同じことが通勤路でもあっていつも遠くの真正面に真っ赤な屋根の牧場のような建物があるが近付くほどに遠ざかる かなり派手な建物だからとちゅうで見えなくなるのはどうしてか最初はわからなかったが道が右に大きくカーブしているからある程度以上は近くにこないことがわかった それは幼稚園の建物らしく幼稚園というのはとにかく子供の気を引きたくていろんなことをやるから見ていて楽しい ところで別の幼稚園はかなり古い看板が立っていて宣伝文句として「プール完備」とあって「古いなあ」と思った この前保育園のプールは即席のもので縁日の金魚すくいのようだと書いたがああいうほうが幼稚園保育園ぽくて好きだ 自分が幼稚園のときの最後のプールは秋だったがくるぶしくらいまでしか水が張ってなくて「ふざけてんのか」と思ったのをおぼえている