意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

永遠のコンクリート

近所の森林公園に遊びのコーナーがあってだいたい30くらいの遊具が番号振って順番に置かれ私はとにかくナンバリングされたものを律儀に順番通りやっていくのが好きだから夢中で遊んだ 森林公園というくらいだから木と土の遊具ばかりだが25番くらいにさしかかると不意にアスファルトの道に出てきて戸惑う 道を間違えたのかと思うくらい雰囲気が変わり直射日光が肌に痛い すぐに次の遊具がやってきてそれは斜面を鎖をつたって登る遊具でアスファルトのことは一時的に忘れてしまうが違和感が終わりの予感だったことにやがて気づく 遊具は円環状になっていて最後までいくとそれまで気づかなかった道から1番に戻るようになっていて調子のいいときはもう1周いくときもあったがやはり25番の寂しさったらない


森林公園の遊具はいくつかマイナーチェンジはされたが今でも残っていて子供が小さいころは何度か遊びにやってきたが25番の寂しさはもうなくなっていた というより最初のうちは童心にかえって滑り台をすべったりするがとちゅうで服が汚れるのを嫌がって番号をすっとばすようになりナンバー集めもやめてしまう 私の子供もそれ以外の子供も番号順にやることに頓着せず自分のやりたいものばかりをしつこくやっている 番号の楽しさを知る子供が減ったのかもしれない