何年か前に図書館で借りたのを読んだが手元にも置いておきたいと思い購入を決断した 小島信夫の小説である 小島信夫の小説もここのところご無沙汰であり最後に読んでいたのは「寓話」でとちゅうで「モンテ・クリスト伯」のことが出てきてどんな小説だろうと思って読み始めたら「失われた時をもとめて」みたいなのかと思ったらずっと読みやすかった しかし七冊くらいあったのでそこからやたらと長いがモリモリ読めるものが読みたくて「三国志」を読んだ それですっかり調子が狂ってインターネットですごく面白い・読まなきゃ損するみたいな小説にも手を出した後小説そのものに飽きてきてしまった 私にとって小説とは小説以外でもどこかで立ち止まらせないとダメなのである 最近ゲノムが語る人類全史という本を読んだがとちゅうで難しくなって読むのやめようかと思ったら急に話が易しくなってというのを繰り返すような内容だった 読むというのは受動的な行為だが読み進めるかどうかは読み手の裁量でありそういう意味では能動的で能動的なぶぶんを引き立ててくれる読み物は満足度が高い たとえ読んだ後に何も残らなくても、である