意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

途中式(13)

研修の最終日にNを食事に誘うと
「家族と一緒に食べたほうがいい」
と断られた 私としても一週間も都内まで通わされへとへとだったので断られてほっとした 研修は一週間の日程だった 休憩時にトイレに行くと参加者に
「疲れるよな」
と話しかけられた 彼も新卒で関西弁をしゃべっており参加者の中ではいちばん声が大きかった 「疲れてまうやろ」とかそんな言い方だったかもしれない 私には関西弁はわからない わからないので岡山とかあっちの方の人かもしれない しかし岡山に支社はなかった


Nも静岡県出身者なのだと言った 埼玉の大学だったのでこちらの営業所を希望したのだ 研修が終わる度に「終わりました」とT所長に電話を入れていた 私も上司の三谷さんに電話した方がいいか迷ったがそもそも電話番号を知らなかった オマケに意識の高いNは研修の終わりに「倉庫を見学したい」と言い出しそのままどこかへ行ってしまった 食事に誘ったのが最終日になったのはそのためだった


しかし結局は家族と食べることを勧められたのでまっすぐ家に帰ることになった 私としても一週間も電車通勤をしてへとへとだったのでちょうど良かった 数年が経っていてまた都内に一週間通うことになったがこのときは私服OKだったのであまり疲れず最終日には食事にも誘われた 個人がやっているような中華料理店で天津飯を頼んだら酸っぱくて仕方がなかった 私は天津飯など食べたことがなかったので店は関係ないのかもしれない 6人くらいで行ったが誰も行ったことのない店だった その割に店員の中国人に馴れたかんじでオーダーをしていた


ここまで書いて私は嫌になってしまった 移動中なのだが電車が寒すぎるのである 隣の女性などはパーカーを羽織って首にはストールを巻いていた 手がかじかむので途切れ途切れで書いた