意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

途中式(23)

結婚詐欺の弟の姉の逆向きの通勤路について新しい発見があった それはとちゅうの駅までの道のりをスマホのアプリで調べていて偶然発見したルートで今まで知らない道でアプリの更新があったと思う というか長い間通い慣れた道を改めて検索するということはまずなく何故調べたのかというと私は10月で別の工場に異動するからであった


その道は前から知っていて私はその道を「忍者の道」と読んでいた いつものルートの北側に平行向きに走っていてその道端には柵が立っていて遠目に柵を見ると光の反射が残像が走っているように見えるのである いつもの道は片道一車線だが一年に一度くらいは事故で大渋滞する とちゅうに自動車の整備学校があって事故を起こすのは決まってそこの生徒であった そのせいなのか朝はいつもツナギを着た講師が立って生徒の登校の様子を見守っている 私は生徒に後ろから煽られたことがあったが講師は見てみぬふりをしていた


忍者の道へ行くには橋をわたってすぐに左に折れて田んぼの中を突っ切っていく それなりにメジャーな道らしくとちゅうにダンプカーが何台か休憩しいることがある センターラインはないがそれなりに広い道だった 左に折れずに行くとクレーン車のレンタルの会社があってたくさんのクレーン車が停まっている道端がある 私はそれを見る度に首長竜を連想しそこをクレーンの墓場」と読んでいる 忍者だの首長竜だの私は詩人にでもなった気でいるのである