駅のホームで電車を待っていたら中年のメガネをかけた女がパンを食べていて小麦の匂いが鼻をついて「パン食べたいなあ」と思った 昼間同僚と「サピエンス全史」と話をしていて私はあの本をぜんぶ読んだけど覚えているのは人が小麦に乗っ取られているというぶぶんだけだった 同僚は2冊で4000円するからと上巻しか読まなかったがそれでも小麦のくだりは前半に出てきたから話は通じた
同じ話の流れで終末世界になったらどうするかみたいな話で終末世界とは北斗の拳をイメージしてもらえばいいがその人はそうなったら腕っぷしが強くないから布を織る人になってイオンに立てこもる腕っぷしの強い人に布を提供して食料を得るという話をしていて私はそういうことをちゃんと考えていて偉いなあと思った 「でもユニクロとかあるからなあ」とその人が言うから私は「辛抱強く待つしかないよ」とアドバイスした 出入りの業者ですごくかんじの悪い人がいて終末世界でイオンに立てこもるのはああいう人だねと話して２人で笑った
