ワールドカップも決勝トーナメントに入りだんだんとつまらなくなってきた。フランスの試合は楽しかったが、昨日の日本の試合も途中から負けないことだけ気をつけている風に見えてしまった。決勝もリーグだったらどうだろうとか考えた。アベマテレビがつながらないかもしれないという情報を得たので早めにつなげていたら街角インタビューみたいなのが始まって一般人が各々代表選手にエールを送る。その様子が初詣に並んでいる人に見えてきて年末だな、と思った。日本チームは残念ながら負けてしまい(ネタバレ含む)それを知ったのは翌朝だったが、負けを知って
(年末だな)
と思うなんて甲子園みたいでいいなと思った。今回は特別に年末にやるワールドカップだったが、今後も年末がいいと思った。そういや6月とか7月って中途半端で何もないから終わったらただ日常だけが残って一緒に終わる物がない。
日曜日に美容院に行ったときに美容師が
「僕は芸人とかアイドルがサッカー分析するのが我慢できないんですよ」
と言っていてほう、と思った。私は先日の記事で書いたアナウンサーの優等生ぶりが鼻につく、と話しお互いの趣向を交換し合った形だ。それこそ選手のユニフォーム交換のようなものだ。それで前日の試合を見ながら「ほら、ここ」と言い合うのは楽しかった。アルゼンチン対オーストラリアの試合はつまらなかったが、それは内容ではなくプロジェクターかWi-Fiの調子が悪く放送がすぐ途切れるからだった。美容師はゴールシーンを私に見せようと気遣うが、操作がうまく行かずわかるのは結果ばかりだった。もしかしたら私がメッシの大ファンと勘違いしているのかもしれない。
帰るときには「良いお年を」と言って別れた。去年も確か12月だったから毎年最初の良いお年は美容師から発せられる。次に行くのは2月でそのときはもうワールドカップなんてまるで忘れてしまっているのだろう。