意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

朝史

仕事場から出ると雨が降っていておどろいた。ひさしぶりに見る雨である。一瞬濡れて帰ろうかと思ったが傘を取りに戻った。私は今雨ならば歩きで、そうじゃない天気で雪以外の日は自転車で通勤していた。以前は雨降りでもカッパを着ていたが濡れた後に干したりするのが面倒だからやめた。この技はもうやめた人に教わった。なので雨の日の方が通勤時間がかかるのだが、遅刻防止のため自転車の日も早めに家を出ている。ゴミの収集の時間がいい合図になる。ゴミを出してそのまま会社に向かえば手段問わず遅刻しないで済む。最初の頃はゴミを出してから一度家に戻りそれから歯を磨いたりした。朝ご飯も食べなかった。


4年くらい前までは車で通勤していて毎日大きな橋を渡っていた。橋が終わって土手を下ったところに保育園があっていかにも自然にふれ合えるのが売りですみたいな感じで長い廊下が庭に面していて庭は泥がむき出しだった。もっと前は家を出る前に自分の子供を家から送り出したりしていた。その前は電車通勤だった。駅まで送ってもらわねばならずEテレのシャキーンを見ながら慌ただしく支度をしていた。転職してシャキーンがゆっくり見られるようになって良かったと思った。それが人生だと思ったが異動となってまた通勤時間が伸びた。シャキーンも知らないうちに終わってしまった。今は単身赴任で朝はゆっくりだがテレビはない。