意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

夏を待ちきれなくて

JRに乗っていると駅でスキーのポスターを見かけることがよくある。そこにはコピーというものがあってそこに「冬を取り戻すんだ」とある。私はそれを読む度に頭の中でTUBEの「夏を待ちきれなくて」が流れてしまう。これは季節こそ反対だが自然の摂理である季節の移り変わりを思い通りに終始したいという傲慢さを表しているという部分で共通している。だからなんだという話だがTUBEは中学時代によく聞いた。


子供の習い事の催しがあるので見に行った。妻が「川越のあそこだよ、わかるでしょ?」と場所を聞く私にとても大ざっぱな指示しか出さないので仕方なく川越駅に向かった。そこからナビをしてもらってたどり着いたが私には馴染みのない場所だった。逆に妻は自分の仕事などでも利用するので馴染みがありすぎるらしく、自分が知っていれば誰でも知っていると思うのが妻の思考なのだ。よく仕事の技能について自らが身につけたものに関しては「これくらい誰にでもできるよ」とプレッシャーなのか優越なのかそういうのと同じ類だ。妻は時間に関してもルーズなので思った通りの時間には到着できず入口には他の人がたくさん並んでいた。小さい子供連れが多く子供たちは手すりを必要以上に撫で回したり地べたに座り込んでニンテンドースイッチに興じたりと親たちを苛立たせた。私もトイレで用を足していたら後ろで子供が「今3人いる!」と大声で現状を確認しているから恥ずかしかった。終わった後に「これで2人だぜ」と言いたかったがすでに姿を消していた。子供はすばしこいのである。