・鼻毛切り機の電池を替えたらミニ四駆のような音がした
・プレッツェルショコラを買ったら中の袋にこちら側のどこからでも開けられますってびっしり書いてあってそこまで食わせたいのかと引いた。欲しくないものまで買わせる消費社会の象徴のようにかんじた。
猿にタイプライターを打たせてシェイクスピアになる確率みたいな話を思い出した。私も適当に言葉を並べたら短歌になるのではと思った。しかしそれは自由律短歌というものですでにあった。だから私はそこまで無茶はしていない気がした。短ければなんでも短歌なのである。ところでユーチューブというのは良くないものだと思う。なんでもかんでも上書きしてしまうのである。私の短歌も上書きされそうだったが床の上に鼻毛切り機のフタを置いといたからなんとか免れた。私は携帯の画面を見つつも決して気を抜かないようにした。しかし数年前に買ったスケッチブックに線を引くということは今日はできそうにない。ユーチューブは気分も上書きしてしまう。広告というものがあって少しすると「スキップ」というボタンが出てきてそういうゲーム性も中毒で良くないのである。
ミニ四駆と言えば近所のハローマックで小学四年のときにミニ四駆のエンペラーというマシンを買ってそのことを学校で話したら
「ハローマックにエンペラーが売ってるわけないだろう」
と怒られた。私はものすごい隙間的なタイミングで買えたのかもしれない。そういえばその少し後にゲームボーイが出てそれが丸広のレジのところにいくつか平積みされていてしかし私はお正月にお年玉で買う予定だったからそのときは素通りしたらその後はどこでも売っていなくなった。叔父と秋葉原まで行ったがやっぱりなくて最後の店ではファミコンソフトを2本買うなら売ってやるというので私はあんまりだと思ったが叔父は少しムキになったのか全部買ってくれた。私は叔父にそこまでしてもらう義理もなかったから悪い気がしたが叔父というのはそういう存在なのかもしれないとも思った。ところが私も大人になって甥もできたがそういうことをしてやろうという気はまったく起きない。今は抱き合わせとか流行らない時代だから心底良かったと思う。