意味をあたえる

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カフカを読むコツ2

実は城の少し前には審判を読んでいたがそれは電子書籍でずいぶん前に購入して読んでいたがそのときはとちゅうで読むのをやめてしまった。比較的最近読み直した。主人公のヨーゼフ・Kが最後には死んでしまうというのをどこかで目にして結構ほのぼのしてたのに最後そうなるんだ!? と気になったからである。審判は比較的アクションシーンが多く私が好きなのは鞭打ちのシーンである。鞭で打たれるのは確か裁判所の小間使いだかよくわからない立場の2人組でこの2人は冒頭から登場してヨーゼフ・Kに「あなたに訴訟が起こされています」ということを告げるがのっけから要領を得なくて読む方はイライラさせられる。ひたすらウナギの手づかみをやらされている状況と似ている。とにかく2人組が割と図々しいので突然ヨーゼフ・Kの勤め先の小部屋で鞭打ちに遭うので溜飲が下がるのである。しかし一度目に読んだときはそれから少し読んでやめてしまった。

読み直したときは電子書籍なのでもちろんどこから読むかはわかっていたがなにせ何年かぶりなので最初から読むことにした。そうしたら意外とヨーゼフ・Kに感情移入することができなかった。最初の方でも住まいの隣の部屋の女を口説くのだがその態度も割と傲慢で女(たしかビュルストナー嬢みたいな名前)の方に同情した。さらには前述の鞭打ちのシーンも改めて読むとヨーゼフ・Kの冷淡さが目につき小間使いの必死の懇願にもまったく耳を貸そうとしない。笞刑吏がヨーゼフ・Kに「あんたが止めろって言うなら止めるけど?」みたいなことを言っても、である。そんな風に主人公に「お前もたいがいやぞ」と突っ込みを入れながら読んだら最後まで読めた。最後もほのぼのとまではいかないがあっさりと死んでいったのである。


以上がカフカを読むコツです。