意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

コンクリートの感触

朝は5時頃に目が覚めて起きた瞬間にいつもより早い時間に目が覚めたことがわかった。あまり良い目覚めでなかった。顔は暑いのに半袖の腕が肌寒かった。少し喉も痛いので寝冷えしたと思った。しまったと思った。寝る前は暑いなーと思って冷房をかけたくらいだったが長袖を着るべきだったかもしれない。目が覚めてしばらくはくしゃみも出るし鼻もつまったが徐々に良くなった。床に横になったり字を読んだりした。また眠くなると思ったがならなかった。そのうちにうなじに当たっているクッションを洗濯したいと思ってきた。体を横たえているカーペットも冬用でうっとうしかった。タイマーでかけた洗濯機が動き出すころだったので一緒に洗うことにした。


先週と先々週が雨だったので、また、寝坊したのでゴミがたまっていたので先に出すことにした。すでに日差しが強かった。森山直太朗の「夏の終わり」という歌を無理やり「夏の始まり」に言い換えて口ずさんだ。ゴミ捨て場に人はいなかったがゴミはてんこ盛りだった。建物に戻って階段をひとつ飛ばしにのぼったら小学生に戻ったような気がした。階段をのぼったら私の家は二階というわけではなかった。一階が少し高いところにあるから何段か階段があるのだ。階段の角が土踏まずに当たった瞬間が小学生だった。多分何十年も前に同じ気温で同じ部位に階段が当たったのだ。そこから蘇る記憶は何もなかった。あるのは感触だけだった。