意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

今日は休みだったので午後2時まで喫茶店でコーヒーを飲み、この前来たときは出ようとしたら土砂降りで、雨宿りをしていたらとても魅力的な会話をしていた大学生だか高校生がいて、私は結局は雨に濡れながら車までダッシュした。駐車場はでこぼこしていてところによっては浅瀬のようになっていて、くるぶしまで浸かった。このことは以前に書いた。

幸いにして今日は雨は降らず、衝動的に本屋だったから本を2冊買ってしまって2000円払い、これはこの前ライブに行ったときにTシャツを買わなかったのだからその分だ、と自分を納得させた。

私の友達のひとりの名言というか、私の心のなかにずっと残っている言葉があって、それは
「買わずに後悔するなら、買って後悔した方がいい」
というものだ。私は長い間確かにそうだと思い続けていたが、最近になって、買っても買わなくても後悔は同じだから、むしろ買わなくても良いくらいだ、という考えるようになった。買わない後悔は手元に物がないからいつか忘れるけど、買えば捨てない限り忘れられない。

もちろんこれはひとつの考えというか、全体的な考えではないから、買って良かった、というものもあるから、それはそれでいいのだ。しかし、私は今即座に買って良かった物、というものが思い浮かばない。

この前その友達とあったので、電車の中で、その話をすると、友人は
「あー」
みたいな反応をした。

ところで、今日は休みなので、学校帰りのネモちゃんを病院の前まで迎えに行き、病院は午後の部が16時からなので、車はまったく停まっていないから、車止めに腰掛けて待っていた。縦向きに座ったら、お尻の割れ目にフィットしてしまい、気持ち悪かった。それで、ネモちゃんが帰ってきて、テレビを見ていたら「科捜研の女」の再放送がやっていて、よく見たら科捜研の女ではなくて、見たこともないドラマだった。主演は女の人で、名前がわからないが、昔「金八先生」で保健の先生を演じていた人だ。今回は生命保険を払う払わないみたいな内容だ。前回は保健で今回は保険、私はよくこのふたつの文字を打ち間違えるので、今、慎重に書いている。

大まかにあらすじを説明すると、老人が死に、それが自殺っぽいけど調べたら事故死だった、という話だが、老人には孫がおり、孫が警察にパクられて老人が身元を引き取りにくるのだが、そのときに傘を両手に持ってやってくるのである。私はその頼りなさが、とてもいいなあと思った。両手の傘が、松葉杖のように見えるのである。

私は子供の頃に、多くの男の人がそうなのかもしれないが、傘を剣に見たててチャンバラしたり、また、ゴルフを熱心にやられている方なら、ゴルフクラブに見たてることもあるだろう。老人は杖に見たて、男の子はいつまでも傘を手放せないのだ。