詩
来週から新学期が始まる。女の子は男の子に川原に呼び出された。電話があったのはお昼前だったが、3時まで塾で、それから支度をして、ついたのは3時半だった。Tシャツから、白いポロシャツに着替えた。男の子は別に何時でもいい、と言っていた。もしかしたら…
大きいものつながりで、バスと象がつながった。朝の思考である。朝の思考は大切にしたい。布団の中でシキミが私の腹を蹴り、私の腹がへこんだ。休みなのである。私は仕事だ。母親は腹の中から子に蹴られ、父は外からである。およそ10年くらい前にパソコンス…
私は小さい手々が好きなのです 幼い頃は妹の手が好きでした 細い指たちが 私の いっぽんの指に巻き付くのが心地いい しかし妹はすぐにおおきくなって 私はそれが不満でした次に弟の手が好きになりました 弟の手は長い間私のお気に入りでした 裏の家の鶏小屋…
土手の上で亡霊がゆれている、ゆらゆらと。陽炎のようである。亡霊の足下には犬のウンコがあり、亡霊はさながらウンコから立ち上る湯気から発生したようである。亡霊はウンコになる前は犬の腸内にいた。腸内は町内である。角の床屋のベンチに、亡霊は座って…