意味をあたえる

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物理攻撃

「UNO」ドロー4好きの女の子に、ありったけ贈る (1/2) :: デイリーポータルZ

ウノのドロ4とかドロ2は物理攻撃でスキップやリバースは間接攻撃で記事の中で「どのカードが好きですか?」て書いてあって振り返ってみると私も物理攻撃のほうが好きだ。そういえばドロ4はワイルドドロ4が正しい名称でただのワイルドというカードもある。これが出たときの拍子抜けというか一見すると物理攻撃なのに実はただ色を変えるだけの地味な効果で外見もドロ4に似ているから余計に憎らしくかんじる。ドロ4は濃い色のデザインでワイルドは薄目だからコカコーラに対するコカコーラゼロみたいだ。


私は子供の頃から自分では頭脳系や博士タイプだと思っていたがゲームに対しては戦略とかがまどろっこしくかんじてしまい、ひたすら力で押す傾向がある。RPGはせいぜい呪文で攻撃力を上げたり相手の守備力を下げるくらいで毒攻撃でじわじわ殺したり相手の素早さを下げてこっちのターンを増やすみたいなことができない。小学生のときは将棋クラブだったがひたすら飛車と角を突っ込ませるのみであるとき矢倉を組む相手が出てきたらまるで歯が立たなくなった。それがシノザキユウイチロウという学年で一番背が低いくせに氏名が10文字もあって、珍しくてそれだけで注目を浴びていたから気にくわなかった。農家の倅でそれなりに裕福らしく入学式のときは蝶ネクタイなんかを締めていて私も当時は小学1年だったが「ちょっとおめかししすぎでは?」と思った。この歳になっていろんな記憶がこそげ落とされているのに、どうしてシノザキユウイチロウの蝶ネクタイをおぼえているのかは不思議だ。彼は私の左斜め後ろの席で教室のほぼ中央だった。さっきから彼が学年中の注目を集める人気者のような書き方をしているが、とにかく背は低いので実はそれほどでもなかった。名前が10文字なのも入学当初は騒がれたが徐々にみんな慣れた。


ところで私はここのところ体調がすぐれず特に目の疲れがひどくスマホの画面を見続けるのがしんどい。引用した記事も登場人物が入り組んでいて関係を把握することができなかった。

電子か紙かの良し悪しはわからないけれど

電子書籍よりも紙の本のほうが良いという意見があるが個人的にはあまり大差はない。確かにぺらぺらめくれないのは不便だしスマホだと画面が小さくて目が疲れる。電車とかで「忘れた!」とならないのは便利だ。紙は重くて疲れるというのもあるし折れ曲がってしまうリスクもある。一方で音楽は買ったCDのほうが音がいい。近頃はサブスクなのでつまらない。家にはプレイヤーもない。買ってもいいがたぶん私は使わないだろう。ブルートゥースのスピーカーを持っているがそれにつなぐのも面倒くさがるくらいだから。


買った方がいいというのは主観だがやはり手触りがあるのはありがたい。もちろんスマホの画面にジャケットの写真を写せば同じことだが何かだまされているかんじがする。最近なぜかチェットベイカーのアルバムが全部ライブラリーに追加されてしまい仕方なしに聞いているがその中にチェットベイカーが船のマストに手をかけながらマストにかけていないほうの手でトランペットを吹いていてそれがとても爽やかなのでこんなジャケットが家にあったら素敵だろうなと思いながら聞いている。ジャケットが気に入れば音楽も気に入るのだ。チェットベイカーなんて若い頃はちょっと聞いてらんなかったが今はちょうどいい。今は小刻みなリズムの音楽の方がしんどくなってしまった。そこに人生を問われるような歌詞が入ってくるといよいよ落ち着きがなくなってしまう。

コンクリートの感触

朝は5時頃に目が覚めて起きた瞬間にいつもより早い時間に目が覚めたことがわかった。あまり良い目覚めでなかった。顔は暑いのに半袖の腕が肌寒かった。少し喉も痛いので寝冷えしたと思った。しまったと思った。寝る前は暑いなーと思って冷房をかけたくらいだったが長袖を着るべきだったかもしれない。目が覚めてしばらくはくしゃみも出るし鼻もつまったが徐々に良くなった。床に横になったり字を読んだりした。また眠くなると思ったがならなかった。そのうちにうなじに当たっているクッションを洗濯したいと思ってきた。体を横たえているカーペットも冬用でうっとうしかった。タイマーでかけた洗濯機が動き出すころだったので一緒に洗うことにした。


先週と先々週が雨だったので、また、寝坊したのでゴミがたまっていたので先に出すことにした。すでに日差しが強かった。森山直太朗の「夏の終わり」という歌を無理やり「夏の始まり」に言い換えて口ずさんだ。ゴミ捨て場に人はいなかったがゴミはてんこ盛りだった。建物に戻って階段をひとつ飛ばしにのぼったら小学生に戻ったような気がした。階段をのぼったら私の家は二階というわけではなかった。一階が少し高いところにあるから何段か階段があるのだ。階段の角が土踏まずに当たった瞬間が小学生だった。多分何十年も前に同じ気温で同じ部位に階段が当たったのだ。そこから蘇る記憶は何もなかった。あるのは感触だけだった。

カフカを読むコツ2

実は城の少し前には審判を読んでいたがそれは電子書籍でずいぶん前に購入して読んでいたがそのときはとちゅうで読むのをやめてしまった。比較的最近読み直した。主人公のヨーゼフ・Kが最後には死んでしまうというのをどこかで目にして結構ほのぼのしてたのに最後そうなるんだ!? と気になったからである。審判は比較的アクションシーンが多く私が好きなのは鞭打ちのシーンである。鞭で打たれるのは確か裁判所の小間使いだかよくわからない立場の2人組でこの2人は冒頭から登場してヨーゼフ・Kに「あなたに訴訟が起こされています」ということを告げるがのっけから要領を得なくて読む方はイライラさせられる。ひたすらウナギの手づかみをやらされている状況と似ている。とにかく2人組が割と図々しいので突然ヨーゼフ・Kの勤め先の小部屋で鞭打ちに遭うので溜飲が下がるのである。しかし一度目に読んだときはそれから少し読んでやめてしまった。

読み直したときは電子書籍なのでもちろんどこから読むかはわかっていたがなにせ何年かぶりなので最初から読むことにした。そうしたら意外とヨーゼフ・Kに感情移入することができなかった。最初の方でも住まいの隣の部屋の女を口説くのだがその態度も割と傲慢で女(たしかビュルストナー嬢みたいな名前)の方に同情した。さらには前述の鞭打ちのシーンも改めて読むとヨーゼフ・Kの冷淡さが目につき小間使いの必死の懇願にもまったく耳を貸そうとしない。笞刑吏がヨーゼフ・Kに「あんたが止めろって言うなら止めるけど?」みたいなことを言っても、である。そんな風に主人公に「お前もたいがいやぞ」と突っ込みを入れながら読んだら最後まで読めた。最後もほのぼのとまではいかないがあっさりと死んでいったのである。


以上がカフカを読むコツです。

カフカを読むコツ

最近カフカの「城」を読んでいる。たまたま行った本屋で光文社文庫のやつがあって立ち読みしたら「城」は実は未完の小説だと知って興味が湧いた。光文社は未完のぶぶんを強調した作りになっていて例えば「ノートだとこれが章タイトルっぽいけどわからないから括弧書きにするね」とか書いてある。私は普段はそんなこと気にせずに小説を読んでいるが、「城」については未完だったことを知らなかったことに驚いた。なぜかと言うと私は過去に色々な文章を読んできたが少なくない回数カフカが出てきたからで、それだけ触れていれば城が未完だったことくらい知識として残りそうだが光文社が強調するまでついに気づかなかった。カフカというのはギター界で言うとジミ・ヘンドリックスみたいなもので履修しておけば古い人は一目置いてくれるが実際はどちらでもいいのである。文学青年だった私も一応は変身と城と短編集は読んだがあまり記憶には残らなかった。かろうじて変身は「主人公があるとき虫になって周りにいじめられて死ぬ気の毒な話」と子供に説明できたが聞いた方もその存在理由についてちんぷんかんぷんな様子だった。世の中には面白くなくても価値があるものがあるらしい、ということは理解できる年頃である。


それで思い出したが私が子供の時にビートルズというバンドがいてイエスタデイという曲がものすごいという話を耳にしてしかし耳にしたのは「ものすごい」という情報だから母親にどんな歌か知っているか聞いたら知っているというので歌ってもらったら「イエスタデー」と言うだけでまったくちんぷんかんぷんだった。ほぼ同じ話がちびまる子ちゃんにもあってまる子の母がやはり「イエスタデー」と歌って気まずくなってしまうのである。大人になってからCDを買って聞いてみたら「イエスタデー」と言うのは出だしでこれは歌うのはすごく難しいな、と当時の母に同情した。サビのほうがずっと歌いやすいのに「イエスタデイ」というタイトルが最初に出てきてしまうから私の母もまる子の母もそこに飛びついてしまったのだ。なので私はイエスタデイを歌う場面になったらサビをハミングすることにしながら出だしも練習したが今のところ子供にせがまれることはない。


カフカを読むコツについては改めて書く。

ここのところ

ここのところトヨタのエンブレムのことばかり考えている。トヨタの車は他のメーカーは自社の車にメーカーのエンブレムを着けているのに対して車ごとのエンブレムをわざわざ作って取り付けているのである。私はそういうのが好きだしトヨタの車のエンブレムは車名の頭文字を絵にしているので「そういう風に形を崩したか」と思うのも楽しかった。他のメーカーが追随しないのはわりとマニアックな考え方なのかもしれない。エンブレムではないけれど昔のドコモの携帯電話もPとかFとかDとかあって楽しかった。209とか504とかバージョンが新しくなっても必ず全メーカー揃い踏みになるから石原軍団みたいだった。各メーカーに特徴があったのにいつの頃か折りたたみタイプがスタンダードになって変わり映えしなくなってつまらなくなった。


それで話を戻すと私は長い間トヨタアルファードという車のエンブレムだと思っていたものの一部がエスクァイアという車だということにあるとき気づいた。とても似ているデザインだった。どちらもワンボックスカーだがアルファードの方が大きかったがエンブレムの違いに気づくまで一回り小さいのが走っていることにも気づかなかった。しかし一度気づいてしまうとエンブレムの半分は小さい方でアルファードは思っていたよりも希少だった。カバとイタチくらいの差があった。

みのもんた

みのもんたが亡くなったというニュースを目にして思い出したことがある。昔午後は○○思いっきりテレビという昼の番組があってその司会者がみのもんたで確か1時過ぎにねぇ聞いて、思いっきり生電話というコーナーがあってそこで主婦が電話をかけてきて「夫がまったく仕事をしなくなってしまい困っている」という主旨の相談をしていた。みのもんたはスタジオでカメラに向かって回答するのだがその背後でアナウンサーがホワイトボードに電話から得られた情報を記述する。そういうコーナーであった。色々話を深堀すると親が亡くなってかなりの額の遺産が入ったらしくそれで働くなったとのことでみのもんたと他の回答者ともども「それは仕方ないよ」という回答で締めくくられた。その対応に当時もそれでいいの?と思ったし今もそうだが私がねぇ聞いて、思いっきり生電話の内容でおぼえているのはこれだけなのも奇妙だった。私は若い頃は思いっきりテレビか笑っていいともかどちらか面白そうな方を視聴するというスタイルであった。だからその他の6チャンや10チャンが何やっていたかは知らない。もっと後でそういえば10チャンはワイドスクランブルという番組がやっていてそれは見ていた。西部警察はお昼前だっけ? 私は大学時代から卒業後2年くらいはよく家にいたから昼の番組を見ていた。午後は予定があることが多かったので12チャンの映画はあまり見なかった。


思いっきりテレビについてはお盆の時期に「あなたの知らない世界」という心霊特集があってそれはちょうどみのもんたの夏休みに合わせた進行になっていてみのもんたの不在は新倉イワオが埋めていた。新倉イワオは心霊に詳しいのである。実は私はみのもんたよりも先に新倉イワオとあなたの知らない世界の方を知っていて小学3年くらいのときに友達が「あなたの知らない世界見た?」と話しているのを耳にしてみれば見始めたのが最初だった。怖い話と言えば夜にやるのが相場だったので昼間から見られるのは新鮮で嬉しかった。私は怖い話が好きだったのでコーナーが一週間で終わるのは物足りなかった。そうしてみのもんたが戻り普段の思いっきりテレビが始まるととてもつまらないので見るのをやめた。それでも以降ちょくちょく見てしまうのは笑っていいともがそれほど楽しくないときもあったからである。しかしあなたの知らない世界でおぼえているエピソードは皆無で出てくるのは新倉イワオのとぼけた顔だけで新倉イワオのコメントは大体が「お盆だからこういうこともある」というもので私としては物足りなかった。


インターネットが始まるとたくさんの怪談が集まって読むのが楽しかったが段々と飽きてきて今は読まない。