今日は代休を取ったので朝はゆっくりしようと思ったが7時30分に子供からライン通話が入ってきて病院に行くのにお金がないから振り込んでくれと言われた。確かにインターネットがあればすぐに振り込まれるが銀行の営業前はまだ振り込まれないんじゃないかと訊いたら大丈夫だと言う。一万円振り込んだがここのところ目が悪いから0の数に自信がなく時間がかかってしまう。十万円だったらイヤだなと思ったからである。
すっかり目が覚めてしまったのでそのまま外に出たら私の住居は目の前が駐車場になっていて軽のバンが平日の音を立てていた。普段なら私もその一部だが今日は外側にいたので違った響きだった。ローソンでパンを買って帰ってきた。道中で音楽を聞いたが車道の音がうるさくて楽しめなかった。家に帰ってパンを食べた後にトイレと部屋を掃除した。カラスが外で鳴いていた。病院に行った子供は昼には終わるだろうと思い昼食に誘った。一気に午前中が短くなったのでご飯をタイマーをかけずに炊いた。少し水を吸わせた方がおいしいと言うから最近は30分くらい置いてから炊いている。今日は何時に家を出るかわからないからタイマーかけなかった。40分くらいで炊けた。しかし結果的に病院の時間はずっと長かったからかけてもかけなくても同じだった。
冷凍庫の霜取りをしてから家を出た。プラスチックのスクレーパーで氷をガリガリ削って流しに捨てた。それでも子供からの連絡はなかったがいずれくるだろうと思って家を出た。私は市役所に行く用事があったから早めに出た方がいいと思ったのである。あまりに連絡がこないなら先に市役所に行けば効率的だと考えた。どうして私は効率的なことばかり考えてしまうのかと嫌になった。電車に乗ったら気持ち悪くなった。朝に飲んだコーヒーのせいで去年まではゴクゴク飲んでいたブラックコーヒーが今年からつらくなってきた。子供と合流した後にウェンディーズに入ったがそこではブラックコーヒーではなくセブンアップにした。
駅についた時間が中途半端だったのでロフトと本屋で時間をつぶした。そういえば午前中に掃除をしながら黒夢の新宿ロフトのライブアルバムを聞いた。駅ビルのロフトではほぼ日手帳を立ち読みした。昔のランドセルの側面にぶら下げたなぞなぞブックや漢字辞典みたいなサイズのメモ帳が売っていて買おうか悩んだ。こんな小さいサイズのメモ帳はどんな場面で使うのか想像できなかった。あとビレッジバンガードでドロヘドロを立ち読みした。本屋でも見境なく立ち読みした。開いたページすべてに重要な情報が載っていた。ビジネス書には働けとも働くなとも書かれていた。
子供とウェンディーズに入ったら携帯の充電がないというからモバイルバッテリーをレンタルした。端子が汚いと子供が言った。再び電車に乗って降りてから私は市役所に行った。子供に千円渡して駅前の喫茶店で時間をつぶすように言った。市役所は商店街を抜けて歩いて十分くらいの距離だった。私の子供の頃より建物が半分くらいになった商店街だ。市役所の用事がすぐに終わったので名誉市民のコーナーで時間をつぶした。バスの時間に合わせて建物を出て隣のローソンであずきバーを買った。あずきバーをくわえながらイヤホンを耳にはめ、小山田壮平を聞いた。あずきバーは口の中に入れてもちっとも溶けなかった。それを奥歯で犬みたいにがしがししながら歩道を歩くことはとても贅沢で幸せだった。道の向こうの足場で作業をする作業者の動きが小山田壮平の歌詞の一部にかんじるくらい幸せだった。それからバスに乗って家に帰った。