意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

F、FK

先ほどの三森さんとのやりとり。










※合間のつぶやきは息抜きとしてご覧ください。

私は12,3年前までコンビニでアルバイトをしていて、道をはさんで向かいにバイクショップがあって、そこの店主がマイルドセブンFKを吸っていた。道、といってももとは片道1車線だったが拡張されて立体交差となってだいぶ大袈裟となり、店主は車がこない隙をねらって道を渡り陸橋をくぐって店にやってきた。まだできて間もない陸橋だったが、橋脚にはもうスプレーで落書きがされていた。落書きは日本文だったが、どんな内容か、もう覚えていない。

私はアルバイトの途中で学校を卒業して、そのあとは夜昼かまわずシフトの空いたところに入って働いていたが、店主はだいたいどの時間でもやってきて
「FKひとつください」
と言った。煙草の銘柄をおぼえきれていない新人が相手の時は、
マイルドセブン・FKをください」
と言った。そのおっさん以外はほとんど買わない銘柄だった。ところでマイルドセブンという銘柄はもうない。おかげで私がアルバイトした頃というのがパッケージ化されて断絶され、現在と陸続きでなくなってしまったような感じがする。

「FKの店主は犬のようだ」と書いたが、犬というよりも大型犬という感じで、もっと言うならとにかく大きな動物という感じだった。眼が小さくて優しいのである。縮尺の問題で、顔がでかいから小さく見えるだけの話かもしれない。そういえば昔幼稚園の園長先生が、あるときの集会の話で、大昔に動物たちのところに神様がやってきて、
「君たちに目をプレゼンとしよう」
と提案してくれて、明日か一週間後に神様の元に来た順にくれる、ということになって、つまりそれまで動物たちは光を知らなかった。プレゼント当日になって、最初に到着したのがなんだったかは忘れたが、とにかく現在とても目が大きな動物だ。大きいものからくれたのである。象とミミズはうっかり寝坊してしまい、おかげで象が到着したときはもう小さな目しか残っていなかったので、仕方なくそれにした。もっと可哀想なのはミミズで、ミミズが到着したときにはもう何も残っていない! おかげでミミズは今現在も目がないのである。というかミミズは手も足もないから相当朝が弱いということか。進化論のへったくれもない話である。

だからFKのおっさんも、朝が弱いのかもしれないが、手足はあるからほどほど、ということか。話の方向がアレになってきたからやめるが、それよりもその優しそうな目で、生き馬の目を抜くような商売ができるんですか? と私はお節介にも思ったりした。今現在はそのバイクショップも私が働いたコンビニも潰れてしまっている。コンビニの店主は私が辞めてから一年か二年してアル中になって死んだ。その辺の思い出とかも、そのうち小説にしたいと思っているが、書きたいと思うことを書けないのはなぜだろうか?

ところで冒頭の三森さんとのやりとりで、私は「アイコン設定しないと」なんて言っているが、本音で言えばまるでそんな気はなく、できない理由をどんどん挙げて遠ざけてしまうのは私の得意の手だ。逆に三森さんはどしどし提案してくるので、学級委員みたいだな、と思った。

アイコンは暫定的に設定した。