意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

プールへ行ってきた

今日は朝から忙しく、記事を更新する暇がないので夏に書いて下書きに保存したまま、公開のタイミングを逸していたものを載せる。

というのは嘘で、プールに行ったのは今日(11月)だ。室内プールなのである。窓ガラスの外には氷ではないスケートリンクがあった。スケートを滑る人たちは長袖だった。私たちは裸だった。午前中から行ったらびっくりするくらい空いていた。マジで監視員のほうが多いんじゃないかという感じだった。そのプールには波のプール、スライダー、流れるプールがあるが、人がいるのは流れるプールのみで、波のプールとスライダーは、監視員がただ水面をじっと見つめる、という感じだった。さすがにシキミも私も躊躇して、最初は流れるプールで流されることにした。流れるプールは円形で、円には中心があり、そこにお風呂があった。お風呂は年寄りが占拠していたので入れなかった。私は寒かったから入りたかった。そのうちに、
「スライダー行くか」
ということになって、50メートルと100メートルのコースがあるが、シキミは恐がりなので50メートルにした。私たちが滑ったら子供が何人かぱらぱらとやってきた。みんな誰かが滑るのを待ち望んでいたのだ。太っちょの図々しいのが私の前に割り込もうとしたので、私は壁に体を寄せてがっちりガードした。それでも待ち時間は夏に来たときの日ではなかった。滑り口でゴーサインを出す監視員が、やけにモジモジしたやつだったので気持ち悪かった。

私はいい大人で中年なので、あまりスライダーに没頭するのが恥ずかしかった。昔子供と公園に行き、子供の縄跳びを借りて二重跳びに没頭したら、すぐそばにいた高学年くらいの女の子に、
「大人が真剣にやってる!」
とはっとした表情をされ、私は恥ずかしくなってしまった。だから私は最後のスピードがマックスのところでプールに飛び込む場面で、鼻に水が入るのを嫌って鼻をつまんだり、鼻息を思い切り排気モードにして飛び込むところの表情を、おそらく私よりも年下の監視員に見られるのは恥ずかしい。だけれども最近どこかて見た他人のブログでインプットどうこうについて書かれていたので、こういうこともインプットだろうと思うことにした。
「ブログのネタになったからいいじゃないですか」
という意見もありそうだが、やらなかったらやらなかったで、別のことを書くだけなので、それは関係ない。

スライダーは半円のパイプをつないだ構造となっており、勢いのつく箇所では四分の三くらい覆うようにして、人が外に飛び出てしまうことを防いでいる。起き上がった体勢と寝た体制では寝たほうがスピードが出るというので、私は仰向けになって滑ったら、継ぎ目が背中をこすって痛かった。途中に通路に肉薄するぶぶんがあり、ここで滑り台やメリーゴーランドのように、外野の家族や友人と手を振り合うのだが、スライダーはいつ自分の知り合いが来るのかはっきりとはわからず、そのためそれをやろうとしたら、しばらく通路のフェンスに張り付いていなければならない。そういう雰囲気のおっさんが立っていて、私は三回くらい、私が滑り降りるところを彼に目撃された。お返しに今度は私のほうから目撃してやろうと、彼の立つ通路のすぐ下にいたら、お目当ての息子が滑り降りてくると、
「ようかんは、ようかんで!」
と最も接近するタイミングでダジャレを繰り出していた。私は関東人なので最初よく意味がわからなかったが、「よう噛んで」ということだった。

それから波のプールなどでは波打ち際に座り、波を胸で受け止めると意外と威力が強く、胸をばっちんばっちん言わせて、まるで力士の張り手でも食らっているかのようだった。シキミにも食らわせようとしたが、相手にされなかった。

帰りに腹が減ったのでパンを食べた。