意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

役者

私は今、ネモちゃんと金田一少年の事件簿ネオ、を観ている。観ていた。するとネモちゃんは、ラジオ体操第一がしたいと言い出し、私はこのiPhoneで動画を探して再生した。ネモちゃんはそれを棚の上に置き目の高さにして、ラジオ体操第一を踊り始めた。私はその間は手元にiPhoneがないので、ブログの文章を考えずに済んだ。

その数時間前に、私は仕事を終えて帰るのだが、ロッカー室のすぐ脇が所長の席なので所長に
「お先に失礼します」
と挨拶をすると、急に顔をしかめながら、
「お疲れ様」
と返してきた。私は思うところがあり、それはつまり上司は夕方ころに外の草むしりを行っており、それはフェンスの外側で会社の敷地外であるから私たちからすれば無関係なのだが、フェンスは網目状になっていて、一部の雑草のつるがフェンスにからんできていたので、まるで無関係というわけにはいかなかった。実のところ私も気にはなっていたが、というのも仕事上洗濯物をフェンス際に干すこともあるから、それが雑草に触れてしまうのはやはりよろしくはないのだ。だから、私が暇なときに引きちぎってしまえば良いし、暇なときは特に最近では頻繁にあるので問題はないのだが、私一人が抜け駆けしてそういうことをやってしまうと、周りに気を遣わせてしまうことになる。私からしても、自分が何もしていないときに誰かが忙しそうにしていたら、やはり気分が悪い。なんだか、真面目に仕事をしている人からしたらわけのわからないことを言っているように見えるかもしれないが、本当に意味がわからないなら、その人は思いやりのない人である。それなら、みんなで声をかけてやればいいじゃないかと思うかもしれないが、私たちは基本的には仕事などしたくないのだ。

だから1番いい方法は所長が私たちに草むしりをしろと命令することで、顔をしかめることではない。上司は気が利かないと勝手に抱え込んで、ある日とつぜんキレ出すのである。だがそれは全くの反対で、私たちは気を利かせすぎているから、何もしないのである。