意味をあたえる

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食べ物がしりとりになっている歌

昨晩ふと目を覚ますと妻がうなされており、小刻みな泣き声のようなものを立てていた。音量もそれなりだったので、私は
「おい、大丈夫か」
と声をかけたが特に目を覚ますことはなく、そのまま静かになった。喉が痛いとか言ってマスクをして寝ており、それが横隔膜のようにふくらんだり引っ込んだりした。子供用で小さく、色はピンクだった。

妻が一時的にうなされているだけだとわかり、私は安心したが同時に私の体のほうが尋常じゃないくらいだるく、また寒く、いろいろ体をくねらせて体温が外気にうばわれないポジションを目指したが効果がなく、そのまま朝まで眠れなかった。途中からベッドを出て、ファンヒーターをつけてその前でぐったりすることにした。次第に吐き気をおぼえ、昨晩食べたレトルトカレーが胃の中にまるまる残っていることがわかり、不快感をおぼえた。カレーは銀座のブランドであった。それと、刺身を少しつまんだ。わさびを多めにつけるのが私流だった。しかしどちらを思い返しても胃液に脂が浮いているようなイメージがあって、もう二度と食べたくないとすら思った。

私は最初吐くことに抵抗があったが朝方観念し、何度か戻し、昼くらいまでは下半身のだるさが半端なく、膝を左右に激しく動かしていないと済まない状態が続いた。病院へ行ったら座薬出されるかなあと憂鬱だった。しかし昼を過ぎたらぐっと体は楽になって、久しぶりにベッドで寝ることができたが、昼休憩の妻から電話が入り、私の睡眠は中断した。

私が具合がわるいあいだじゅう、頭の中では「クッキングパパ」の食べ物がしりとりになっているオープニングテーマが流れていた。それは一番が「かぼちゃ、チャーシュー麺、明太子、コンビーフ、ビーフステーキなキス、キスフライ、フライドチキン、きんぴら、らっきょ、今日も......」とつながる。これは場所によって一文字だったり二文字だったりするしりとりで、ズルをしている風でもあるが、「「ん」がついても構うもんか!」と強い決意がかんじられ、それが勢いにつながって爽快な気分になった。二番は「チャーハン、ハンバーガー、ガスパッチョ、長寿庵、あんころ餅肌のお嬢さん、サンドウィッチ、ちくわ、わさび、ビリリ......」となる。私はガスパッチョと長寿庵がわからなかった。

それと食べ物がしりとりになる歌はもう一曲あって、それはEテレで放送されているアニメ「はなかっぱ」のエンディングで、こちらは律儀な一文字しりとりだが、野菜しばりである。

一番:トマト、唐辛子、しめじ、ジャガイモ、モロヘイヤ、野菜大好き

二番:キャベツ、つまみ菜、長芋、モミタケ、ケール、ルッコラ、落花生、インゲン(アウト)

私の頭の中でこれらの曲がずっと流れていた。


※歌詞の引用は
「ハッピーハッピーダンス (アニメ『クッキングパパ』OP)

(詞:森雪之丞)」

「とまとっと...?とうがらし~やさいしりとり~(詞:柿島伸次)」