意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

背信タイガース

さっき帰り道、背信タイガースという駄洒落を思いついた。しかし、ブログに書くのにこれだけじゃ記事にならないから、12球団全部考えてやろうと思った。このとき家まで残り4分の1という地点。しかし、黄泉寄りジャイアンツで飽きた。それと、(彼岸の)中日ドラゴンズというのも考えた。

それから家に帰ると、両親は旅行に出かけていたので、家の中はしんとしており、志津がいる居間だけ灯りがついている。私の家は玄関は灯りをつけないから、大変暗い。部屋に入ると、クリームパンがあったので、食べたが一口、二口、三口、と食べ進んでも、一向にクリームにたどり着かない。パンはいつもと違う感じで、パサパサしており、どこか有名なお店のクリームパンなのだろうか? クリームに対する期待は高まるが、まだ出てこない。昔、こんな絵本を読んだ気がする。女の子がクリームパンをお母さんが買ってきて、お店の主人の似顔絵が書かれた紙を剥いて、ぱくつくがクリームが出てこなくて、ようやく出てきたときにはお腹がいっぱいになってしまい、悲劇なのである。

ところでこれはただの私の作り話だが、これがもし、島耕作だったら、と唐突に考えてみたらホテルの一室で、島耕作に抱かれた女が、行為の後ストッキングで乳房を縛り、窓際でカーテンを開けながら、幼い頃クリームのないクリームパンを食べたエピソードを披露する。最後に、
「こんな女、嫌いになった?」
とたずね、耕作は、
「もっと好きになった」
と無邪気に答えるのである。まあそれはいいとして。

ところで、全然違う話だが、たまに他所のブログで、「書きたいことはたくさんあるが、書く気が起きない」というのを見かける。これはブログ運営については、黄色信号が灯ったと見ていいだろう。では、ブログ運営について、青信号とはなんだろうか? それは書きたいことが何もない状態であり、赤信号はブログ主の死亡である。しかし、私だって何も書くことがないときはとても不安だ。昔知り合いの大工が、その人は私よりもひと回り年上、つまりその人も未年なのだが、今の現場があと2週間で終わるというとき、その次の仕事が空いてしまっていると、夜眠れなくなる、と言っていた。私よりもひと回り年上の、所帯も持っている大の男が、しかも職人が、眠れなくなってしまうと言うのである!

しかし文章、ブログ、表現全体で言うなら、思いもしなかったことが湧き上がってくるときが至福なのである。だから私は、今まで色々書いてきたけれど、やはり書く前に結論が見えてしまって、さらに書き出してもそのまんま、というのを書いたときはなんかつまらない。つまらないというか、どうしてか知らないが言葉がおさまらない。言葉がおさまらない、というのは、例えば私は今、「言葉がおさまらない」と書いたが、この「おさまらない」について、もっと相応しい言葉があるような気がして、ネットで類語辞典を調べたり、しまいには声に出して読み上げ、不自然でないか確認してしまうのである。私が何を言いたいのかと言うと、毎日書くことがある方が異常なのである。