意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

お経のような

ひさしぶりに電車に乗ったら早い時間にもかかわらず老夫婦が乗っていて独特の周波数の会話によって私の眠りが妨げられた 私は今日は5時過ぎに起きていたから電車内で寝ようと決心していたのである 老夫婦は老夫婦にありがちな「自分たちが乗っているのは準急か・急行か」談義に花を咲かせていた 朝は準急が多いという予備知識を持っていてたまに走る急行が準急を追い抜くということを知っていた また、妻の側が思いついたことを気ままにしゃべり夫の側がうっとうしそうに相づちをうつという姿も見られた 老夫婦はどこかのツアーに参加するらしいということが握りしめたパンフレットから判断することができた それは結構先の駅だったので私はがっかりした


大阪に着いて喫茶店に入ったら店員の声が余りに小さくて大阪の人はこんなに小さい声で会話するのかと驚いた

フーイズユアヒーロー

子供に「フーイズユアヒーロー?」と訊かれた あなたのヒーローは誰ですかと答えたらそうじゃないと言われた 突然ヒーローと言われると困惑するが「あなたの尊敬する人は誰ですか?」と訊かれるよりかはマシな気がした 昔の会社の人に「尊敬する人は?」と訊かれ「そもそも尊敬ってなんですかね?」と聞き返したら「理不尽なことを言われても「そうか」と受け入れられる人」と教えられた 合っているのかよくわからないが明確な定義であると思った 尊敬ってよくわからない 昔優香というタレントが出てきたときに「癒し系」と言われたくらいわからない 

現実離れ、肉離れ

比較的穏やかな一日であった 雨が降りこの前歩道橋ですれ違った人は前向きにリュックを背負っていて合理的だと思った その日も雨で傘をさしていたが広げた傘の中心は体よりも前にあってリュックを後ろに背負うとずぶ濡れになってしまうのである 肘関節があるから傘の中心は頭の中心をはずれるのである だからリュックは雨の日は前に背負うべきなのである

画面は広く

携帯を機種変して前と同じサイズだがノッチがあるから広い あんなに手になじんでいた旧機種も新しいものを手に入れると途端にみすぼらしくなる 側面の金属ぶぶんがつめたい データのコピーも驚くほどあっさり済んだ 今回はインターネットで誰とも話をせずに買ったのでストレスがなかった 不満はないが逆に変わったぶぶんがなくて退屈だ もうやたらとアプリを入れる気にもなれない 初めて手にしたのはiPhone4でテザリングがしたくて脱獄もした その半年くらい後に買ったiPadでもネットをしたかったからだ 海外のアプリを入れてよくやったもんだと今では思う iPadはすぐに使わなくなってテザリングも次の機種では普通にできるようになったが利用することはほとんどなくなった そもそもスマホに換えたのはそのときの仕事ではパソコンをほとんど使わなくなって休憩中とか暇だったからである まだ周囲で使っている人はおらずしかし一年とかすると周囲でも使い始めた 私が使い始めたときは周りは先輩ばかりで自然と見せたり貸したりする場面が多かったのでうざかった 

肩を撃ち抜かれたような

車の中でストレッチをすると筋を痛めるというのはよくある話だが痛めた 国道17号線上の出来事であった それから夕方くらいまでぐんぐん体調が悪くなった 15時に帰りたいと周囲に漏らした 帰れるわけがなかった 機械だとボルトが一本外れたぐらいのことでも人間なら一気に気持ちがどんよりしてしまう 近くの自販でレッドブルを買ってあとお煎餅を食べた パウダーが口内炎に染みた そのあとミーティングをやってようやくいくらか気が晴れた

復元

以前ツイッターをやっていたときの人からメールが届いてびびった 別に嫌いな人ではなく しかし最後にやりとりしたのは短く考えてももう3年は前の話でアカウントもどんなだったかおぼえていない 相手よりも自分を忘れた インターネットのSNSを始めたのが2010年でそれまでは何も知らなかったのでだいぶ下準備をしてから臨んだのだ そういう初期設定を忘れてしまったしツイッターの口調や文法も失われてしまった 今はこのかんじなのでこのかんじで返事を書いていたらだらだらと長くなってしまって「だらだらと長いw」と書いたらwのところで何か復元される手応えがあった そういう口調だった 当時は「だ」で出るよう辞書登録もしていたがしかしもうwはちょっとしんどいかんじがするから今は使わない 以前は楽しい会話が多かったのである 

明日はまた15度だって

ひさしぶりに雨がふった 車検に出してまだひと月くらいしか出していない私の車の新品のワイパーが雨をはじくときにびしゃーっというかんじが小気味がよかった 洗車機に突っ込みたいと休みの度に思うがいつも次の車が並んでいて待ってまで洗うことないかと思ってしまう