意味をあたえる

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ドラえもんの声はドラえもん

帰りにどら焼きを食べた。それはもう昨日の話だ。そうしてドラえもんに思いを馳せ、ドラえもんでひとつ愉快な記事を書き、読者に一笑い提供してやろうと思った。私はセブンイレブンにいました。どら焼きは140えんくらい。

ドラえもんパンマンというのを考えた。小麦でできている。燃料はイースト菌。のびパンマン、しずかパンマン、ジャガパンマン、スネパンマンと仲間がいる。スネパンマンのみ脛を吐き出す。みんな、学校の先生の手によって作られた。先生役はクリント・イーストウッド。裏山は巨大な甘食でできている。甘食はずいぶん食べていない。ぽろぽろこぼして、お母さんに叱られる。

ドラえもんパンマンが鼠を嫌いなのは、過去にネズミがパン工場に紛れ込み、ネズミパンを販売し、保健所の指導を受けたことに由来する。頭が青いのは消毒液に十分漬け込んだ証拠である。最初は耳があったが、ギャンブル狂のサンドウィッチ伯爵に切り落とされてしまった。

ドラえもんパンマンの中身は空洞であるが、メーカー側の説明では空洞ではなく四次元ということになっている。つまり我々は三次元までしか認識できないから、空洞に見えてしまうとのこと。以前番組の企画で、ドラえもんパンマンの中身を大学に送り、成分を分析してみてもらった結果、99.99パーセントメタンであった。ドラえもんパンマンは深刻な便秘ということがわかり、緊急入院となった。一方妹であるドラミパンナちゃんの中身は、セメントが詰まっていて、さらにその中には手紙が入っている。

冗談はさておき、私の友人でドラえもんが好きな人がいるが、ある日こんなことを言った。
「いつだったかドラえもんの映画の宣伝をテレビで見ていたら、ドラえもん一行が映画のアフレコを行っていて、ものすごく違和感を感じた」
つまり、アニメのドラえもんにとって映画のドラえもんは二次元で、フィクションなのである。いや、アニメは二次元だから、映画は一次元なのか。私たちは線でしかない映画を、毎年大喜びで見ているということになる。確かにドラえもんファンの友人にとっては、気の毒な話である。