意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

現実

久しぶりに2日続けての休みがありさらに映画だの小説だのをやっていたから頭の中がすっかり「ララランド」になってしまった。サントラを買い車の中でそれを流し現実に帰るのが億劫だった。タイヤが道路をこする音でピアノやヴァイブがかき消されほとんど聞こえない。だけれどもとちゅうのポップソングみたいなのは笑っちゃうよね。ふざけている。しかしとちゅうの「ザ・ジャズ」みたいなのよりはまだマシだった。悪くはないが聞いていてだまされたような気になる。「瀕死のジャズ」と話の中に出てくるがこういう曲が追い込んでいるのではないか。私のドラムの先生にかつて私のCDを何枚か貸したときはたいてい「今どき暗い顔してバップやってる連中よりはいいよね」と言っていた。つまりなんだってそうだがとどまる者のところには死しか訪れない。「ザ・ジャズ」は聞いていて苛立ちをおぼえる。


「ララランド」を漫画にしたら最高じゃないかと思った。書くのは私である。私は漫画も書けるのである。好きなシーンはアレンジしてそうでないところは端折るのだ。パーティーのシーンは人がたくさんだから書き応えがありそうだ。楽器もたくさんかけねばならない。男と女はまあなんだっていいだろう。愛着がわけばなんでもいい。それを毎晩机に向かってちびちび書くのだ。完成したら友達に見せる。その友達が死んだらネットにあげてもいいだろう。私は遠い未来の話をしている。私は誰よりも長生きすると思っている。