意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

河合隼雄「こころの処方箋」を読んだ ずっと前に読んでずっと本棚にしまっておいたのである たぶん読んだのは20代の前半で村上春樹との共著を読んでおもしろかったから読んだのだ 


改めて読むと心に染みた 同時に自分が紛れもない中年になったことを悟った 若いときは外の世界に対して傲慢で書いてあることになるほどと思っても身に染みるような感覚にはなれなかった 私は若い頃から「人間関係は難しい」と思っていたのに不思議である 難しさにもレベルがあって色んな人間関係をくぐり抜けないと理解できないのか そうすると「傲慢さ」とは経験不足を補う機能なのだろうか


というか書いてあることは私の考え方そのものだった つまりこの本は私の心に蒔かれた種だったのである この本を読んで人生を仮説立ててずっと検証していたのである この前村上春樹を読んだときにも似たことを思った 私は主人公の誠実さをお手本にしそういう風に生きたいと思っていたことに気づかされた そういうことが後から暴かれるのは面白い


章のタイトルをいくつか並べますが大変魅力的だと思いませんか?

・人の心などわかるはずがない
・100%正しい忠告はまず役に立たない
・100点以外はダメなときがある
・人間理解は命がけの仕事である

こころの処方箋 (新潮文庫)

こころの処方箋 (新潮文庫)