昨日も「リスクをとった文章は素晴らしい」みたいなのを目にして、正直辟易し、ああ、これについても俺は書かなければならないのか、と思っていたら上記の記事で(チェコ好き)さんが的確なことを言っていたのでほっとした。ブログという装置は、雨後の筍みたいに新しい言葉がどんどん生まれる場所で、たとえば今の「リスク」もそうだし、あまりすり減っていない言葉を取り繕って、どうにか自分の能力のなさを誤魔化すのである。誤魔化すとは、周りのみんなというよりも、むしろ自分であろう。ビジネスで使われる聞き慣れない横文字も同じであろう。しかしビジネスとは茶番というか、一種のごっこ遊びなんだから、そういうのを振り回したって、ただ滑稽なだけだからまだ良いのだけれど、こういうものが書く行為だったらどうだろう。
私は面倒だから、もう才能の一言で片づけてしまったらどうだろうか、と最近思う。面白いこと、魅力的なことにいちいち根拠を求めるのは間違ってはいないかもしれないが野暮ったい。