意味をあたえる

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ものまねとプロレス

ものまねの日本一を決めるテレビ番組が放送されていて、私はものまね番組を見るとストレスがたまることがわかった。

ストレスについて、

1、どこがものまねなのかわからない、芸人がただ持ちネタを披露しているようにしか見えない場合がある。

2、1の人が真面目に真似をしている人と同じ土俵に立って、優劣を決めるのは無理がある。どういう基準ですぐれているのか、根拠の明示はない。

3、にも関わらず、出演者は「リベンジです」とか「踏み潰す」などと真剣勝負であることをアピールするため嘘臭くかんじる。決勝戦では点数が棒グラフとなって互いの棒がリードしたり遅れたりする演出がされ、それに対し司会者が「どっちだ?! どっちだ?!」と切迫感を訴えるが、頭の中ではぜんぜん別のことを考えているように思える。あるいは最初から答えを知っている風である。

4、旬のお笑い芸人がものまねにアレンジした持ちネタを披露するが、すでに他番組で何度も見せられたパターンで新鮮味がない。ものまね番組はお笑い番組ではないからと、手を抜いているんじゃないかと疑いたくなる。あるいは番組の雰囲気がそう感じさせるのか。

それとこれは私の性格だから仕方ないが、面白くなくても悪いからと無理に笑って顔面の筋肉がひきつったり、あと家族が「つまんねー」と言うとつい面白いぶぶんを探したりしてしまうので、常に私が心の底からおもしろいと思うものを提供してもらいたい。

私がものまね番組で好きだったのは清水アキラが歌の最中に下品なフレーズを散りばめたりして、すると審査員の淡谷のり子が毎回激怒して清水が平謝りする、というものだった。一通り説教した後に採点となり他の審査員(針すなお、など)が10点9点つけるなか、淡谷のみ4点をつけ、そこで清水は敗退してガクーっとなるのである。そういうのが漫画とかプロレスっぽくて楽しかった。