意味をあたえる

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大人になるってなんでしょね

生涯モラトリアム?大人になるとはどういうことか - おのにち

上記記事の最初のほうを読みながら昔読んだ吉本ばななのエッセイで「モテる人は自足している」とあったのを思い出した。何のエッセイかは忘れたが自足とは自立と似ているが少し違っていて要するに他人に求めることが多い人はモテないということだろうか。私は当時は若くてモテたかったのでどうすれば自足するか熱心に考えた。そうしてやがて忘れてしまったが世の教育とかそういうのは自立については熱心に指導やフォローを行うが自足については重要視されていないことに気づいた。こんなことは日本だけであるというのは嘘だ。海外は知らない。


自足とは私なりに解釈すると他人に対して諦めを持って接することではないかと思う。よくある歌の歌詞に「人はひとりで生きていけない」とありそれは食べ物や家や排泄のことを考えると紛れもない事実であるがそれを信奉というかどの次元でも万能と勘違いする人が傷つき再起不能になるのである。私はひとりで生きていけない世の中をどうやってひとりで生きるかをよく考える。それは何も他人を拒絶して生きるとか我が道を行くとかそういうことではなくもっとナチュラルに自前の幸せを用意しておくということである。


記事の後半ではところで周りから見たらぜんぜん仕事ができていないのに本人は大活躍のつもりという人が出てきてこれは私のことではないかと思った。私は最初の職場では自分では活躍しているつもりで辞めるときには別の事務所の人に「主任の懐刀」と評されて今でも私はその評価を気に入っていて今でも誰かの懐刀になりたいと思うが良い懐刀が見つからない。ところが当の主任からは餞別の言葉として「次の仕事では周りの人の言うことをよく聞くように」と言われショックだった。私は以降二年か三年はその言葉を守り他人の言うことをちゃんと聞くよう心がけたがその数年は迷走しっぱなしだった。結論として私は他人の言うことを聞いてはいけないタイプだった。