意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

ドラゴンフルーツはオニギリのようだ

肉を出すファミレスにきた。家から近い場所だが来たのは数年ぶりである。駐車場に馬鹿でかい車が停まっていて
「いかにも肉を食いそうな車だ」
と評したら子供に
「車は肉を食べない」
と指摘された。車が肉を食べないことは私も知っていて私が言いたかったのは肉を食いそうな一家が駆ってそうな車だということだがそうは言わなかったので反論はしなかった。肉をたくさん食べる人はクーペのような車には乗らないだろうと思うがこれは私の偏見だろう。だいいち今は肉よりもご飯や麺が太っている人のイメージなのである。一昨日にひさしぶりに友達と遭って飲んだがそのうちのひとりが以前よりもとても太っていてそういえばこの人は高校の卒業文集の自分のページの好きな食べ物の欄に「麺類」と書いていてそう考えると太る素地はあったのだ。しかし少なくとも20代の頃は痩せていて何か特別なスポーツをしていたというわけでもなく積極的に体を動かしていたわけでもないのに痩せていた。無邪気な人でどうやったら太るのかわからないということも言っていたことを今思い出した。私は20代はとても太っていたからむっとしたがそのときは特に言い返さなかった。私たちは高校からの付き合いだった。それで私は妻とひたすら不味いスープを食べるダイエットをやったら私だけが痩せた。彼はここ数年でとても太ったし白髪も増えた。他の友達も会う度に顔の皺が増えそれを認めて私自身の人生の経過を悟り親しい人というのはある意味鏡のようなものなのだと思った。


太った彼はここ数年で太ったがそれは炭水化物が肥満の元凶という認知と呼応しているようで面白かった。私も炭水化物は好きだ。高校の文集には「ピーナツ味噌」と書いたがもう何年も食べてないし特に食べたいとも思わない。レストランにはドラゴンフルーツがあって食べたらキウイフルートのような味がした。白地に黒い種があってオニギリのようだった。それを言うと子供が笑った。明日は子供の誕生日で誕生日を笑顔で迎えられて良かった。