意味をあたえる

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パンがなければケーキ

子供が怖い話のテレビを見ていてマリーアントワネットの霊が出るという 私はつい悪い癖が出て知識をひけらかしてやろうと思いマリーアントワネットと言えば「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」のくだりを話そうと思った 昨今のインターネットではマリーアントワネットは悪意を持ってそう言ったのではないみたいな風潮であるが私が初めて聞いたのはもう20年以上前の高校時代でそのときは貴族であるマリーと庶民の感覚のズレと言われていてつまりどちらにせよマリーアントワネットに悪意はなかった


とにかく「パンがなければケーキ」「なんのこっちゃいな」というやり取りをしたかったがふとそもそもなんでパンはなかったのかという疑問が頭に浮かんだ 民衆にパンが行き渡らなかったのは税金なのか小麦の不作なのか私はまったく知らなかったことに気づいた フランス革命ロベスピエールと風呂で殺された人がいるくらいは知っているがフランス人のパン不足についてはノーマークだった そのため子供に背景を説明するときに「パンがなくて」という極めて大ざっぱな言い方になって子供の反応はむしろ「マリーの言い分ももっともだ」というかんじになってしまった


テニスコートの誓い!