意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

ギブアンドギブ

ギブアンドギブが富とか財力を持っている人にしかできないという記事を読んで、それはビジネスとかはそうかもしれないがそもそもそれは人間関係の話で、だとしたらそうとは限らないと思った。

もちろん私だって誰だって、与えるだけなのはしんどくてテイクが欲しいことはあるけれどそういうときはテイクが得られないことを嘆くよりギブを縮小すればいいのではないかと思う。与えられる範囲で与える。あるいは与えられるけど与えない、というときがあってもいいと思う。それでもテイクは求めないのである。テイクと言っても求めないのはギブに対してのテイクであり、ひょんなことから発生したテイクは拒む必要はない、つまり他人の好意には甘えていいはずなのである。テイクがない、と嘆く人はこの辺がごっちゃになって、施しはいっさい受けません、みたいなスタンスになってしまっているのではないか。全幅の信頼を寄せるなら、むしろ困っているときは助けてくれるだろう、と期待したっていいはずである。そういうときは「当然だ」という顔をして受けるべきである。そうしないと今度こちらから与えるときに相手が躊躇してしまうからである。

あるいは逆に、困っていても手がさしのべられないこともある。そういうときに嘆くのではなく、たまたまそうだった、と潔く諦めるのである。決して絶望して自暴自棄になるのではなく、たまたまそうだった、と思うのである。

そんな風に割り切れないのなら、ギブをしぼるのである。つまり困っている人を無視するのである。