意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

猫の背中

猫の背中に貼り紙がしてある夢を見た。黒い猫で、貼り紙には「今日は家に帰ってはいけない、鍵穴を覗いてもいけない」と赤い文字で書いてあった。私は普段は男性であるが、夢の中では女性だった。さてどうしたものかと私は思った。家に帰れないのなら、どこかで時間をつぶさなければいけない。そんな場所がにわかに思いつくはずもなかった。私は男の大人の今でも突然「帰ってくるな」と言われたら当惑するのに、夢の中では女性で学生だった。夢の中では過去があって貼り紙の猫には信憑性があると思うに足るエピソードがあった。覚めたときにはすっかり忘れたが、夢の中では前日があった。私は猫と何かを成し遂げた気がする。そうして目が覚めると七時半で、私は6時半にも目が覚めていたから、一時間ほどで二日分の夢を見た。六時半には緊急地震速報が鳴って目が覚めたのだ。それも夢だったのかもしれない。誰も会社ではその話をしなかった