意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

ファの日

職場に映画おじいさんがいてなんの前触れもなく突然「ファブル2」のDVDを渡された。「返すのは年明けでもいいですよ」と言われた。一週間くらい前の話である。どうもぬらりひょんのようなつかみ所のない翁で数年前は中年女性のパートにちやほやされてまんざらでもなさそうだったのに、それらの人たちがやがて辞めていっても何事もなかったかのように毎日2時間かけて通ってくる。私の職場にはもうひとり翁がいてこっちはずっと生臭い。ワンちゃんを飼っていて機嫌の良し悪しで周囲とトラブルを起こす。そんなときはワンちゃんの話をして気を紛らわすがそのワンちゃんも高齢になって今はあまり出かけないそうである。


ファブルは前作も見ていて同じ感想を持った。私は原作も好きで読んでいて多くの人と同じようにスマホの広告を見ているうちに興味を持った口である。一緒に見ていた子供も「スマホで見たことある」と言っていたから相当な数の広告が流れているのである。映画の感想は原作よりも派手でクサいところが気になる。原作のファブルは実力差がありすぎる故に地味になってしまうところが痛快なのに映画では拮抗していてその分「伝説」感が薄れてしまう。殺さないのがルールだがあれだけ銃火器を使用していれば流れ弾で死ぬ人も出てくる気もする。


それらは「1」でも感じたことだったから2は見ないつもりだったが先に述べたとおりに何故か渡されてしまったので昨日家に帰ったときにテレビが空いていたから見ることにした。私は自分用のテレビとかプレーヤーとかがないから今は熱心にテレビを見ないから家族がいない隙を狙わなければならなかった。子供がいたから「一緒に見よう」と誘って見たが途中で妻が帰ってきたから中断した。私はある程度見たから義務は果たしたと思いそのまま返そうとしたが、子供は最後まで見たいというから夜に再び見た。妻の機嫌が悪くなるのではないかと気をもんだがすぐに寝てしまった。なんとか最後まで見たが特に感慨はなかった。逆に消化不良気味だったので原作を読み返した。