意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

スピリチュアル東京

妻の希望で東京の神社に行った 飯田橋の駅から歩いていったところにある 帰りにぶっきらぼうに歩くと神楽坂に出た 神楽坂には友達が住んでいる 坂というか谷のような場所である 神社に着くと日が出てきたので私は日陰で休んでいた 妻は御朱印だの御守りだので並んでいるのを眺めながら私はぼんやりした 悪くない時間だった もうすぐ七夕なので野外のカウンターのような場所に短冊があってたくさんの女が集まっていた 私は特に願い事もないので遠慮した 神殿の前でも手は合わせるが特に思うこともないので手早くすましてしまう 最近はどこの神社に行っても「二拝二拍手一拝」と張り紙がしてあって自己流を許さない雰囲気がある


やたらとふくらはぎに肉のない女が黄色いフレアスカートを履いて熱心に短冊に願い事を書いていた しまいにはしゃがみ込んで書いていたのでスカートの裾がコンクリートの地面に触れてしまっていた 私はあまりスカートを履かないのでそれがどういう出来事なのかよくわからなかった 前の日は大雨で歩いているうちにズボンの裾がびしょびしょになってそれと同じ心境なのだろうか