意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

国語の先生が喜びそうなこと

中学生のときには、国語の教科書には「枕草子が載っていて」それが第何学年のときなのかについては忘れてしまったが、おそらく第2学年だ。

なぜ第2学年の可能性が濃厚なのかと言えば、この後語る「現代版枕草子」に私の考えてから書いたやつも載ったときに、私はKくんに自慢したことをおぼえているからで、Kくんは第2学年のクラスメートだったからだ。Kくんとは間違いなくKくんだ。つまりJくんやHくんではないという意味だ。

Kくんは当時バレー部に所属していたから背が高く、もちろんバレー部にも背の低い人もいただろうがみんな高く見えて、同性愛にも見えた。なぜそうなのかと言えば、当時川合俊一という元全日本バレーの人がテレビに出ていたら、ゲイの疑惑がある、と他の出演者に言われていたからで、だからよく考えてみるとバレー部のKくんが同性愛者ではなくて、私はあるとき体育間の脇の段差に腰掛けているKくんに対して、
川合俊一ってゲイなんでしょ」
とからかい、ただそれだけでは相手を挑発するのには足りないので、
「だからバレーをやる人はみんなゲイなんでしょ?」
というニュアンスを含めたのだ。するとKくんは、
「あの人は人がいいから……」
と答えた。私がそれに対してどんな反応をしたのかは覚えていない。しかしそれから1年くらい経ってから私はエニックスから発売されたフロントミッションというゲームで遊んでいたら、なかなか話が進まないので、なぜ進まないのかと言えばこれはロボットを工場で組み立てて武器とか選んで出撃するゲームなのだが、お金があって、私はいつもお金を無駄なく使って武器やキャタピラを購入することに頭を使い、またロボットは単体ではなく複数だから、そうなるとやはりみんなの装備をちゃんとしてあげなければ、仲間内かは不平が出るだろうと1時間も2時間も工場にこもり切り、いつまでも戦いがやってこないのである。だから、私は「このステージではこの装備」みたいに全部指定してくれればありがたいと思い、本屋に出かけたのだ。冬の日で、私は自転車でそこまで来ていた。あるいは親の車でやってきていた。

フロントミッションの攻略本はレジの前の新刊コーナーに平積みされており、私は平積みされている本を買うのが恥ずかしかったが、特に躊躇することなく手にとって中をパラパラと見て、レジへ行こうとしたら、目の前にKくんが立っていて、
「俺もうそれクリアしたぜ」
と言ってきて、私は急だったこともあったから、「マジで?」みたいな反応しかできず、そのときはクラスも違ったし、Kくんは誰か友達と来ていたみたいだったから、それだけで行ってしまった。私は攻略本の会計を終えてから、これは1年前の川合俊一の件の仕返しなのではないか、と思った。
 
フロントミッションと攻略本については、それからさらに1年くらい経って高校に入り、ちょっと不良っぽいちゃらっとした男子が貸してくれと言うので貸したらそのまま借りパクされた。

現代版枕草子について語ろうと思ったが、iPhoneの充電がいつの間にか4%になっていて、iPhoneとはこの後4321となって切れるとは限らず、ひどいときは20→0となる場合もあるから慌てて充電器につなぎ、充電器につなぎながら操作すると良くないと聞くので、ここで終わり。

フロントミッション ザ・ファースト

フロントミッション ザ・ファースト