意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

fktackとドラクエV

私はふだんから三森さんの記事はよく読むので、絶対最後は「ドラクエ文具」の紹介になるだろうと思ったらならなかったので、私は予想が外れた。しかし読んでいる最中はあまりそういうことは考えておらず、いちど記事から離れたら文具のことを考え出した。それで、私はドラクエVが好きだから実はドラクエVのサインペンなどを持っていて、これを買ったのは中一か中二のときで、私も使い勝手が良かったし、友達にもしょっちゅう
「貸してよ」
と言われた。そういうことがあると必ず一本か二本紛失するものだが、私は紛失せず、今でも引き出しの中にはいっている。以下にどういう物だったか細かく説明する。

ペンはせいぜい3センチくらいしかない短いもので、カラーは色鉛筆みたいに揃っている。それぞれのペンのボディにはその色のモンスターが描かれていて、もちろんそれは仲間になるモンスターである。ドラクエVを知らない人に説明すると、ドラクエVには仲間になるのとならないのがいるのです。逆に、仲間になるモンスターすべてが、ペンになっているわけではない。ペンはせいぜい10本くらいだったと思う。あとで何色がどの魔物か、列挙したい。

ペンはプラスチックのケースに入れられていて、ケースの表面には幼い頃の主人公と、その父親が描かれている。実はドラクエVとは、最初子供時代から始まるのだが、子供のころには魔物を仲間にできないから、ちょっとその辺がいい加減なのです。しかし私はドラクエVは今から考えると、大人時代よりも子供時代のほうが好きで、なぜ好きかと考えると、私はゲームに関しては
「あれをしなさい」
とこと細かに指示をだされるほうが、
「好きにしていいよ」
と言われるよりも好きだからである。特に、船を手に入れると、私はもうどこに行けばいいのかわからなくなって、やる気をなくしてしまう。私は極力頭をつかいたくないのだ。同じ頃に「ロマサガ2」というゲームをプレイしたが、あれは自由の見本市みたいなゲームで、私のパーティーはある洞窟に探索に出かけると、見るからに強そうなのがいて、それは七英雄というやつの七分の一で、ヤクザ崩れのケンタウロスみたいな身なりをしていて、また、実際に強い。あまりに理不尽な強さに、私はだんだんと怒りがこみ上げてきた。とりつく島のない強さなのである。しかし私も馬鹿ではないし、また説明書や雑誌には、
「無理そうなら逃げるのもアリ」
みたいなことも書かれていたので、つまりこのゲームの魅力は自分の好きな順番でシナリオを選択でき、逆にそういう柔軟性や臨機応変な考え方が求められるのである。だから、結局そいつは後回しにして、先に手頃なやつから倒していけばいいのだが、私はやり残したことがあると、もう気もそぞろになって、それ以降のシナリオに入っていけないのである。例えば、どこそこの村で手に入るはずのアイテムは大変貴重であり、しかし村はその後魔王に滅ぼされたとかで、後から入手することはできない。とは言うものの、そのアイテムがなければ物語に支障が出るわけではないから、気持ちを切り替えて先に進めば良い、という事象があったとき、私はさんざん迷ったあげく、最初からやり直すことを選択する。取りこぼしが許せないのである。そういえば前述のドラクエVでも、ホイミスライムは仲間にできる箇所が限られており、そこで仲間にできないと後からするのはほぼ不可能、というのがあって、私はいつまでもそこの塔(塔だった)の中をうろうろした。どうして後から塔に入れないのかというと、その塔の扉はふだん重い石の扉でがっちり閉められていて、乙女の純粋な心だか体だかがないと開かないのである、最初そこへ行くときは乙女はついてきたが、そのすぐ後に乙女はヘンリーという王族の息子と結婚し、身を固めてしまったのである!

ホイミスライムについては、後からファミ通を読むと、回復要員としては、スライムベホマズンよりも最大MPが高くなるので優秀であり、つまりかなり優秀なやつだった。当時ファミ通では仲間にできるモンスターを最初にコンプリートできるのは誰か? みたいなのをやっていて、その中のトップだった人は、一番仲間にしづらいと言われるはぐれメタルはとっくに仲間にしたのに、ホイミスライムを取りこぼしていて、かなりもったいないことをしていた。私はその記事の印象が強くて、数年前にドラクエVのリメイクをプレイしたときも、ホイミスライムのところでかなり時間をロスした。しかし最大MPがどうとか、よほどやり込む人でなければあまり関係なく、結局大してホイミスライムは使えないのである。

モンスターペン一覧

赤:メッサーラ
水色:スライム
灰色:はぐれメタル
黒:ドラキー
緑:ギガンテ
茶色:ビッグアイ
紫:クックルー
ピンク:ばくだんベビー
黄緑:スライムナイト
だいだい色:ダンスニードル
青:ドラゴンマッド
黄色:ドラゴンキッズ

※記憶による列挙なので実際と異なることがあります。
※主人公はこれらのペンのいちばん端にいて各ペンの延長ホルダーみたくなっていて、左右にペンをつけられる。ドラクエVは3人パーティーだったので、冒険している気分を味わうことができた。