意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

これが日記だったら

私は子供のころから日記をつけるのが苦手でしかし文章をつづることはそれほど苦手ではなく「○○について」みたいな書き方で十代の後半からやっている。日記というのは素直にとるならその日の出来事を書くことであり私の場合できごとという出来事がないから書けないのだ。結婚して妻やその親家族は休みとなると出かけなければならない性分の人たちで義父は私たちと出かけるのは嫌がるがだからといって家でじっとしているわけではなく飲み屋に行ったりパチンコ屋に行ったりする。びっくりするくらい本を読まない人たちで出かけるのが好きというか家での過ごし方がわからない人たちにも見える。観光地のお土産を実家に届ける度に母は
「また出かけたのか」
と半ば呆れたような反応をする。家を出てから時が流れ私の母や父の出かけなさも普通じゃないと思うようになった。母は推理小説かパズルの雑誌を買って解いていて意地でも家から出たくない人のように思える。とは言うものの生涯学習みたいなのには積極的に参加していて電話しても家にいないことが多くこの前は隣町まで体操しに行ったと言った。体育館の名前を聞いたが知らないところだった。私がマクドナルドのポテトを買っていくと喜んだ。


私は今では真逆の生活であり結婚して様々なところ(すべては関東とその周囲)へ出かけたがだいたいどこも同じで退屈である。たまには「またここに行きたい」と思うところもあるが果たして何県のどこだったのか色んなところに行き過ぎて見当もつかない。私がいちばん楽しいのは車で移動する最中でそこなら冷暖房もよく効くし座ってられる。高速道路ならわき道に気を払わなくていいから楽だ。この前の休みに軽井沢に行ったが寒くてかなわなかった。妻がモカソフトを食べていて心底恐ろしい女だと思った。美味しそうなカレーパン屋があったが店を切り盛りする夫婦はどちらも愚鈍でパンはいつまでも揚がらないし中のカレーは寝ぼけたような味だった。そういえば十年以上前に行ったときにはお残しを決して許さない蕎麦屋があって味は案の定不味くて二度とくるもんかと思ったがもう潰れただろうか。とにかく軽井沢の飲食店は人を舐めきったようなところがよくある。