意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

冗談を言いながら

要るものと要らないものを仕分けしながら倉庫の片付けをした 汗をかきながら同僚と冗談を言い合った 県外からきている人だがここのところ心を開いてきたように思う 毎日2時間車を運転しながらくるのだ 毎日2時間も運転したらもう遊びでも遠出するのがイヤになるのではないか 大人になって電車通勤するともう進んで電車に乗りたくはなくなる 子供のころは祖父母の家に行くときくらいしか電車に乗らなかったからもうそれは楽しみの象徴だった 関越自動車道もそうである 私の家の近くのインターから登り方面に乗るとまずゴルフの球除けのトンネルがあってしばらく行くとまたトンネルがありその二つ目のトンネルを抜けるともうすぐなのだ そういうわくわくを、最後にかんじたのは何歳だったのだろう 友達だけでもっと遠くの地まで出かけるようになったとき私はもう子供時代には二度と帰れなくなって楽しさの片隅にはいつも寂しさがあった よく首都高に乗ってお台場に出かけた


私は直接倉庫の関わりではないから「捨てちゃえ捨てちゃえ」と勝手なことを言い続けた たまに使えそうなものがあると自分で用意した箱に放り込んだ すると相手はだんだん私の箱についてゴミでもなんでも入れるようになった 「ちょっと待って」と私が投げ返しなかなか楽しい午後のひとときであった 楽しいことはいつまでも続くのだろう