意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

途中式(離婚)

立川は過去に離婚をしていて離婚をしてからはよく軽井沢へ行く 単車だったり四輪車だったりする 軽井沢にはとてもくわしく数年前にスキー客を乗せたバスが事故を起こした現場にも何日もしないうちに行った 庭みたいなものなのである ところで離婚と軽井沢はまったく関係ない


最近営業所の沼沢が離婚をしたことを立川は知らなかったが 今日私が話したからである 私は沼沢とはそれほど親しくはなかったが電話をしたときに声のトーンが低いから疲れているのかと気遣ったら「実は......」と始まった 配偶者が生まれたばかりの子供を連れて出て行ってしまったのである 気の毒に思ったが他人事なのでどうでもいい気もした この時間がもったいないなとすら思った 沼沢は
「落ち着いたら妻も考え直すかもしれない」
と言い出しそれはさすがにかわいそうな気がした


立川はその話を聞くと裁判のことを語り出した 最初の裁判ではまず別れるのは無理とのことだった しかし私はそれは沼沢に裁判をするだけの余力があればの話だと思い実際は親が出てきたりだのして無理やり認めさせられるのが定石だと主張した