意味をあたえる

文章としかいいようがない fktack@yahoo.co.jp

キノコ

帰りに「キノコなんとか」と書かれた看板があって近づくと左半分が電柱に隠れていたことが判明し角度を変えて見ると「井ノ口なんとか」だったことがわかり感心する 幼稚園のころにそういう暗号を解いた気がする 点線を折ると違う文字が現れるのだ 幼稚園のころは工作が多かった 切取線の線が太くハサミでそれを切ってもきれいにならなくて悩んだ気がする ハサミでまっすぐ切るのは今でもできない 母の所用で祖父母の家に預けられたとき工作で糊がいると祖母に言ったらご飯で糊をつくってくれた その後ペヤングソース焼きそばを食べた もちろん祖母がお湯を切った それはかなり遠い過去の話だ 祖母はそれから20年以上生きて死んだ 私の人生はまだ続いている 気がつけば体は動かなくなっているのだろう