意味をあたえる

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ドラクエ感想

ドラクエの映画を見てきた 実は私はドラクエ5が初めてやったRPGでおそらくクリアした回数もいちばん多かったのではないかと思う ゲーム内の恋愛要素が好きだった 何度プレイしてもビアンカを選んでしまう どうしてかというと水のリングを取りに行くときにビアンカが合流するがそのときやたらとビアンカが昔話をしてきて情が移ってしまうのである


それでとにかく映画を見たが概ね退屈であった フローラはかわいいと思った あと音楽が知っている音楽だから良かった さっそくサウンドトラックを買おうと思ったが映画版はないみたいだしゲーム版はCDしかなかった 私の家にはCDを再生する機械がないのである


観ながら「またこのパターンか」と思った 例えば映像にかんしてはどんどん新しくなっている 2Dから3Dになって賛否が起こる すべてがそうではないが賛否が起こるのは新しさの証左である 妻と娘は「アラジン」を見たが座席が揺れたりカレーの匂いが漂ったという 私はそれを野蛮だと思うが「またか」と思うことはとりあえずない しかしストーリーにかんしてはなんかもうずっと同じものを見せられている気がする あるいはそれは私が保坂和志とか読み過ぎたせいなのかもしれない 


話の中で「ほんとうの気持ち」というワードが出てくるが私はそれが作為であることを知っている でも若い人の中には知らない人もいるから私は若い人になりきって見なければならないのかもしれない


あと道中で出会った人が主人公を「くさかった青年」と呼ぶが最後まで「くさかった青年」と呼び私はその人のボキャブラリーの貧しさに頭が痛くなってしまう 呼び名は生き物のように変化するのである


逆に主人公が素朴に「僕には荷が重い」ということを口にしそれは世相を現した「新しさ」なのかもしれないが私はそれも古いバージョンのようにかんじる